不思議な世界観と、モノクロームの緻密な線描で、世界中に熱狂的なファンをもつアメリカの絵本作家エドワード・ゴーリー(1925~2000)。時に人を不安な気持ちにさせる不気味さとナンセンス、そして余韻を残す優雅なユーモア、ゴーリーの作品はミステリー小説のような物語と、押韻・造語・古語などを駆使した文章、そして細かく描かれた魅惑的なペン画によって多くの人々に愛され、日本でも『ギャシュリークラムのちびっ子たち』や『うろんな客』、『不幸な子供』などの絵本で高い人気を得ています。
とはいえ邦訳されている絵本は、ゴーリーというアーティストのほんの一面に過ぎません。彼自身が文章とイラストの両方を手がけた主著だけで100冊を超え、さらに、挿絵、舞台・衣装のデザイン、演劇やバレエのポスターなど、制作活動と才能は多岐にわたります。
本展では、ゴーリーの没後、各国を巡回した原画展を元に、個人コレクターの所蔵品を加え、貴重な原画・草稿・書籍などからゴーリーの多彩な制作活動をたどり、謎に満ちた優雅な秘密に迫ります。
■作家紹介
エドワード・ゴーリー Edward Gorey
1925年、シカゴ生まれ。独特の韻を踏んだ文章と、独自のモノクローム線画でユニークな作品を数多く発表。またエドワード・リアやサミュエル・ベケットらの作品の挿画、劇場の舞台美術なども手がけた。幻想的な作風と、多くのペン・ネームを使い分けた私家版を出版したことから、世界的に熱狂的なコレクターが存在する。2000年4月15日、75歳で死去。
■会期中の催し
ギャラリートーク
講 師:石川真紀子(白泉社 MOE編集部 副編集長) 内山さつき(ライター)
日 時:2018年8月11日(土・祝)13:30~14:30
会 場:八王子市夢美術館展示室
費 用:無料(ただし観覧料が必要です)
定 員:なし(座席はございません)
申 込:不要(直接会場にお集まりください)
はちおうじ美術館めぐりSUN☆KANラリー
期 間:7月28日(金)~9月2日(日)
市内3つの美術館、夢美術館、東京富士美術館、村内美術館の展覧会を観て、クイズに答えスタンプを集めると記念品がもらえます。
問合せ:八王子市夢美術館 Tel.042-621-6777 Fax 042-621-6776
開催概要
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会 期:2018年7月13日(金)~9月2日(日)
会 場:八王子市夢美術館
時 間:10:00~19:00(入館は閉館の30分前まで)
*8月3日(金)、4日(土)は20:00まで開館
休 館:月曜(祝日の場合は開館し、翌火曜日が休館)
入館料:一般700(560)円、学生(高校生以上)・65歳以上350(280)円(予定)
*会期中 中学生以下無料
*()内は15名以上の団体
エドワード・ゴーリーの優雅な秘密 フォトギャラリー
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