久米美術館は、歴史家・久米邦武とその長男で洋画家の久米桂一郎を記念して、二人のゆかりの地、目黒駅前に昭和57年10月に開館しました。通常は久米父子の資料や作品を併せて展示していますが、久米桂一郎の師であったラファエル・コランや友人・黒田清輝などの作品を盛り込んだ展示や、久米・ 黒田の東京美術学校(現・東京芸術大学)の教え子たちの作品展なども順次行っています。また、様々なテーマからなる久米邦武の特別展も開催しています。久米美術館は山手線目黒駅の駅前の喧騒を忘れさせてくれる静かで落ち着いた雰囲気の中にあります。明治時代の先人の足跡を辿るにも、また静謐な作品の中で一息付くにも適した環境といえましょう。どうぞ一度訪れてみてはいかがでしょうか