カサハラ画廊は、1972年大阪・南森町に小さな画廊を開設し、本年で創立45年を迎えようとしております。 その間、ヘンリー・ムア、イサム・ノグチ、八木一夫等を始め、私が心から「先生」と呼べる多くの作家を紹介して参りました。 誠に幸せな日々でありましたが、この人達の多くはこの世を去り、2003年にはジョージ・リッキーが95歳で亡くなりました。正に痛恨の極みであります。 時の流れ、世代の移り変わりに想いをいたし、2003年6月末を以て画廊を閉めました。 遠き少年の日、夏目漱石の小説に深い感銘を受け画商を志し、美津島徳蔵という立派な師匠にも恵まれました。 雨の日も風の日も励まし続けて下さった数多くのお客様、国内外の同業者、美術関係者、また、