アートコートギャラリー

ジャウマ・アミゴー「A Background Sound」

ARTLOGUE 編集部2018/10/10(水) - 16:54 に投稿

スペイン、バルセロナ出身のジャウマ・アミゴーが日本を訪れるようになって、今年で25年になります。その間、日本の多彩な文化に触れながら、世界各地で制作・発表を続けてきました。
アートコートギャラリーでは、この四半世紀の集大成となる展覧会「A Background  Sound」*を開催します。大型新作絵画による大胆な会場構成で、アミゴーの作品世界をご紹介します。

 

2015年に松尾芭蕉の『おくのほそ道』を読んだことを機に、このシリーズは形をとり始めた。  芭蕉は、日本の北部をめぐる旅で訪れた様々な場所について、この紀行文に書き残している。その中で「すべての旅というものは、自らの内面を見つめる発見の旅である」と記した。
私はこの言葉に心揺さぶられ、芭蕉の言葉によって描き出された山、川、村、風景や雲など様々な事物を想像し始めた。
ジャウマ・アミゴー

川島慶樹「Twiggy Project」

ARTLOGUE 編集部2018/10/10(水) - 15:58 に投稿

アートコートギャラリーでは、彫刻家・川島慶樹の新作個展「Twiggy Project」を開催します。

ステンレスの細枝にガラスの花が光り、華奢なシルエットが魅力の《Twiggy》(2016-)は、人と出会い旅をするために作られた彫刻作品です。

《Twiggy》を抱えてギャラリーにやって来た作家は、展示空間を器にし、花を活けるように配置しながら作品に生命の息吹を与えます。その場所に生まれるさまざまな関係性、交流や絆を頼りに次の目的地を獲得し、作家は作品と旅を続けていくプロジェクトを計画。すでにスペインとイタリアには《Twiggy》の来訪を待つ人々がいます。

この「Twiggy   Project」の幕開けとして、本展では30本すべての《Twiggy》を中庭空間に活け、群生する満開の光の花々で、皆様の来訪をお待ちします。また、展示室内では、切り花をイメージした《Twiggy snip lamp》や絵画とともに、最新作の数々をご紹介します。

 

複数の要素の特性から生まれる物理的な制約によって、全体の造形が影響を受け、形態が変化していく。細部の着想が全体の構想を支配しているような感覚を好んで模索している。

一切固定なし!? 震度6の震災には耐えた、しかし人災には負けた。アニアス・ワイルダー個展「Until the End of Time」@ 大阪、アートコートギャラリー

ARTLOGUE 編集部2018/06/24(日) - 12:11 に投稿

アニアス・ワイルダー(Aeneas Wilder, 1967~)は1967年スコットランド、エディンバラに生まれました。1990年代後半からアーティスト活動を行っており、これまでにもベルギー・オランダ、イタリアなど世界各地でキャリアを重ねてきました。日本でも2003年に京都芸術センター〈アニアス・ワイルダー「転生−いつかみる風景」展〉、岩手県立美術館〈アニアス・ワイルダーの7日間〉をはじめ、青森、盛岡、名古屋、大阪、東京などで作品を発表しています。

アニアス・ワイルダーは、均一に製材された数千もの木片を、釘や接着剤など一切使用することなく木片を積み重ねるだけで巨大なインスタレーションを構築します。

新平誠洙「DiVISION」

ARTLOGUE 編集部2018/03/13(火) - 23:58 に投稿
新平誠洙《 Diffraction #1》2017|油彩、アルミ板|160 x 160 cm

 

空間の歪みや分裂といったノイズ現象に着目し、新平は院生の頃より、複数の時間軸や光学原理をテーマに独自の絵画世界を築き始めました。写実的な描写でありながら、対極するイメージの輪郭を曖昧なままに組み合わせた《Reflection》シリーズや、チップ状の筆致で画面を覆い、モデルの実体を動的変化でとらえよう試みる《Refraction》シリーズなど。光の反射・透過・屈折現象と視覚効果を用いた実験的なアプローチで、現代における絵画の時間と空間表現を探求し続けています。

野村仁「宇宙開闢年表」 Cosmic Sensibility が成し遂げた3 つのステージ 又は 限りなく遠い記憶

ARTLOGUE 編集部2018/02/07(水) - 19:09 に投稿

野村仁 「宇宙開闢年表」

Cosmic Sensibility が成し遂げた3 つのステージ

又は 限りなく遠い記憶

Hitoshi Nomura: The History of Space-Time
3 Stages Accomplished by Cosmic Sensibility, or Infinitely Distant Memories

 

物体に“時の経過”を見る独自の視点をもち、コンセプチュアルな自然との対話を通して、彫刻表現の新たな世界と可能性を追求し続ける野村仁。写真を主な制作手法とし、物体の運動や宇宙の秩序をカメラで捉える一方、野村はしばしば隕石やDNA、古生代の植物化石を用いて、“生命”や“宇宙の起源”にスポットライトを当てた作品を手掛けてきました。

村上三郎展

ARTLOGUE 編集部2017/11/02(木) - 05:07 に投稿
村上三郎《作品》1957 27 x 22.5 cm 合成樹脂塗料、カンヴァス 提供:アートコートギャラリー

 

この度、アートコートギャラリーでは村上三郎展を開催いたします。本展では、村上の代表作、木枠に張ったクラフト紙を突き破る〈紙破り〉について、国内に唯一現存する痕跡 としての《入口》(1955/2003)、ʼ80~ʼ90年代に行われたパフォーマンスの映像、そして、1956年の第2回具体美術展で写真家の大辻清司によって捉えられた《通過》の連続写真による多角的な展示を通し、その諸相を映し出すことを試みます。
さらに、それらの〈紙破り〉を、立体作品《空気》(1956/1994)、ʼ50~ʼ60年代の絵画作品とともに通観することで、村上が実践した身体的行為と描くこと、そしてコンセプチュアルな表現の関係性について改めて考え、そこに通底する問題意識を探ります。

 

村上三郎展 フォトギャラリー

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