GYRE GALLERY

草間彌生、アニッシュ・カプーア、大小島真木らの作品を通して、これからの未来を問う「世界の終わりと環境世界」展

遠藤 友香2022/06/28(火) - 21:52 に投稿

核の脅威と地政学的緊張、環境破壊と地球温暖化といった諸問題が生み出すであろう「世界の終わり」。いまや宗教的預言でも科学的予測でもなく、今ここにあり身体的に知覚され経験されるべきカテゴリーです。

そんな「世界の終わり」を、ただ生き延びるためではなく、「世界の終わり」とともに生きるために、政治的なもの、社会的なもの、人間的なものの交差する地点にあらわれる破局的主題と対峙し、近代の諸概念を根源的に問い直す展覧会「世界の終わりと環境世界」が、2022年7月3日(日)まで、「GYRE GALLERY(ジャイル ギャラリー)で開催中です。
展示風景

出展作家29名による、パワフルで個性豊かな作品が並ぶアウトサイダーアート展『Our Life is Our Art そしてその先へ=「THE WORLD」』

遠藤 友香2021/06/16(水) - 18:27 に投稿

東日本大震災、そしてコロナ禍を体験した私たちは、自然に対して、人間が作り上げた現代文明がいかに非力であるかを知りました。それでも、テクノロジーは進み、グローバリズム信仰は止まりません。そんな今、私たちはどのような歩みを進めていくべきでしょうか。「Our Life is Our Art=人生はアートだ」―ジョン・レノンが残したこの言葉は、生き物としての人間が、如何に生きるべきかを端的に語っています。

東京・表参道にある「GYRE GALLERY」において2年ぶり3回目の開催となるアウトサイダーアート展『Our Life is Our Art そしてその先へ=「THE WORLD」』は、現代社会においては不自由とされる障がいのある人たちが生み出す多様な表現を通して、人が生きることの意味や、本当の幸せとは何かを問う展覧会です。障がいのある人が生み出すアートは、人が生まれながらにして持っている、根源的な生命力を感じさせます。人は表現することで思いを伝え繋がり、そして助け合うことで命を紡いできたのではないでしょうか。それは、自然の一員として持続可能な未来をつくる上で、私たちに大きな示唆を与えてくれます。

SF映画の金字塔『2001年宇宙の旅』をテーマとした展覧会が開催中! アニッシュ・カプーア、ピエール・ユイグ、赤瀬川原平らが参加

遠藤 友香2021/03/01(月) - 12:13 に投稿

1968年に公開された、巨匠スタンリー・キューブリックが手掛けた映画『2001年宇宙の旅』。それを題材とした展覧会「2021年宇宙の旅 モノリス_ウイルスとしての記憶、そしてニュー・ダーク・エイジの彼方へ」が、4月25日(日)まで、東京・表参道のGYRE GALLERY(ジャイル・ギャラリー)にて開催中です。キュレーションは、スクールデレック芸術社会学研究所所長の飯田高誉氏。

人間とテクノロジーの関係、人類の進化をテーマにしたSF映画の金字塔である『2001年宇宙の旅』では、猿人が謎の黒い石板「モノリス」に触れたことで道具を手にし、「ヒト」へと進化。やがて宇宙へ進出するまでに発展します。人類は「モノリス」の謎を解き明かそうと、初の有人木星探査に出発。そんな旅の途中、宇宙船ディスカバリー号をコントロールしていたAI(人工知能)の「HAL9000」が乗組員に反乱を起こします。続編『2010年宇宙の旅』では、モノリスが電脳空間的であるとともにコンピュータ・ウイルス的であることが証明されます。