美術館

山陰にて 植田正治、子どもたちの輝き

ARTLOGUE 編集部2018/08/29(水) - 02:30 に投稿
‟山陰にて”と題して開催する2回目の展示では、山陰の子どもたちのさまざまなイメージ、「輝き」を紹介します。カメラに戸惑う子ども、素朴な表情、はかなげな姿、笑顔、魅力的で愛らしい子どもたちが、植田正治の作品にはしばしば登場します。 戦前の代表作《少女四態》、戦後まもなくに撮影された《パパとママとコドモたち》などの家族写

田園の快楽 玉村豊男展

ARTLOGUE 編集部2018/08/29(水) - 02:30 に投稿
エッセイストとして旅や料理、田舎暮らしなと幅広い分野で執筆を続けている玉村豊男さん。植物や果物をモチーフにした繊細な作品を描く画家としても知られています。 都内から軽井沢に移住しその後、長野県束御(とうみ)市に居を構え、現在は「ヴィラデスト ガーデンファーム アンド ワイナリー」(VILLA D'EST G

所蔵茶道具展 茶の湯と文芸ー和歌に託した茶の心ー

ARTLOGUE 編集部2018/08/28(火) - 02:30 に投稿
千利休の師であった武野紹鴎は「見渡せば花も紅葉もなかりけり浦のとまやの秋の夕暮」という藤原定家の和歌をもって茶道の理念とし、利休は「春をのみ待つらん人に山里の雪間の草の春を見せばや」と藤原家隆の和歌で侘び茶の心髄を示したといわれます。茶の湯の心得を古歌に託すことで、静寂な余情の中に奥深い趣を感じます。 時代が江戸に移

民家の画家 向井潤吉 人物交流記

ARTLOGUE 編集部2018/08/28(火) - 02:30 に投稿
1945年以降、約40年間にわたって草屋根の民家を描き続けたことで知られる向井潤吉は、1901年に京都に生まれ、1933年からは世田谷区弦巻にアトリエを構え、制作を重ねた作家です。本展は向井の画業を主軸としつつ、彼が感慨をこめて綴ったさまざまなエッセイを手がかりとして構成します。そして、その文中に登場する向井が交流をも

クライム・エブリ・マウンテンvol.2 「漆がつなぐ、アジアの山々」 うるしがうるおす、山地の暮らし

ARTLOGUE 編集部2018/08/28(火) - 02:30 に投稿
しっとりとした光沢をもち、手に口に、優しくなじむ漆の椀。 日本をはじめとしたアジアの山地では古くから、漆を掻き、塗り、日々の生活の中に活かしてきました。 ウルシ科の樹木は世界中に800種近くありますが、その中でいわゆる〈漆〉として樹液が使用できるのはほんの数種しかありません。 その数種すべてが、日本から韓国・中国

向井潤吉 民家の旅 風土のかたちを求めて

ARTLOGUE 編集部2018/08/28(火) - 02:30 に投稿
戦前、戦後をとおして活躍した洋画家・向井澗吉(1901-1995)は、1945年以降、日本各地を訪ね歩き、失われゆく草葺屋根の民家を描くことにその後半生を捧げました。 世界遺産となった白川郷の「合掌造り」や、雪深い地方の特徴的な屋根をもつ「兜造り」、母屋と馬屋がL字の形をかたちづくる「曲がり家」など、約40年間およぶ

埼玉の歴史と文化に触れるⅡ 秩父巡礼

ARTLOGUE 編集部2018/08/28(火) - 02:30 に投稿
本展では、埼玉県秩父市に点在する三十四ヶ所の観音霊場を廻る秩父巡礼を取り上げます。秩父巡礼は、当初、西国三十三札所、板東三十三札所にならい、三十三の札所を巡るものでしたが、 17世紀前半頃より三十四の札所へと変わり、以降三つの巡礼を合せて「日本百観音」と呼び、広く親しまれるようになります。 このたびの展示では、百観音霊

韓半島納経と東アジアの小金銅仏展

ARTLOGUE 編集部2018/08/25(土) - 02:30 に投稿
西暦522年(別説では358年)百済より 初めて日本に仏教が伝来し、同時に仏像も伝えられました。その仏像とは、日本書紀によれば金銅製の釈迦如来像でありました。黄金色に輝く荘厳な金銅仏が、日本人の眼に驚きと畏敬の念をもって迎えられたことは想像に難くありません。これ以降、二、三の曲折はあったにせよ、仏教は燎原の火のごとく日

明治維新150年記念特別展 明治日本が見た世界~巨大壁画でたどる日本開国史~

ARTLOGUE 編集部2018/08/25(土) - 02:30 に投稿
本年は明治維新から150年にあたることから、当館では壁画に描かれている岩倉使節団、日本初の女子留学生、各国の大使、お雇い外国人といった明治日本と世界をつないだ先駆者たちと、壁画を描いた画家たちが見た明治日本と世界にスポットをあてた特別展を開催する。当館の変わることのない常設展示80点と合わせ、他の機関より借用した初公開

所蔵作品展「MOMATコレクション」

ARTLOGUE 編集部2018/08/25(土) - 02:30 に投稿
時宜に適ったテーマや切り口で、年に数回ガラッと作品を入れ替える「MOMATコレクション」は、多様な作品をとおして明治以降の日本美術の流れをたどることができる唯一の展示として、知る人ぞ知る充実の展覧会です。 今回の会期では、西洋に留学した若い頃の作品と帰国後に確立した自己様式を並べて紹介する「ビフォー/アフター」や、太