便利堂創業130周年記念 「至宝をうつす-文化財写真とコロタイプ複製のあゆみ-」

ARTLOGUE 編集部2017/11/23(木) - 02:56 に投稿
便利堂による法隆寺金堂壁画原寸大撮影風景 昭和10年(1935)

 

企画趣旨

わが国は先人たちの確かな意思によって伝えられた文化財-いわゆる「伝世品」が数多く遺されている世界でも稀有な国です。その中には、「日本書紀」や「源氏物語」など、オリジナルは失われても「写本」という形によって現存するものが少なからずあります。古代から長い年月にわたり、貴重な文字資料や優れた絵画作品は臨写や模写など人の手によって繰り返し写しが作られ、伝え遺されてきたのです。これらは、大切なものを写して後世に伝えたいという先人たちの思いの賜物です。これは日本が誇る「写本文化」と言えるでしょう。

「石内 都 肌理(きめ)と写真」

ARTLOGUE 編集部2017/11/23(木) - 02:47 に投稿
《Mother's #35》2002年 ©Ishiuchi Miyako

 

横浜の地に暗室を設けて早くも40年の歳月が過ぎた。暗室から生まれた写真はヴィンテージプリントとなり、時間と空気をたっぷり吸って粒子の粒を際だたせる。横須賀からスタートした写真の行方は、固有の気風をのせて歴史と身体と遺されたもの達が一体となり、肌理(きめ)を整え、未来へ向けて発信する。

石内 都

 

石内都(1947年生まれ)は、2014年にアジア人女性として初めてハッセルブラッド国際写真賞を受賞するなど、現在、国際的に最も高く評価される写真家のひとりです。

多摩美術大学で織りを学んだ石内は、1975年より独学で写真を始め、思春期を過ごした街・横須賀や、日本各地の旧赤線跡地の建物などを撮影した粒子の粗いモノクローム写真で一躍注目を集めました。

特別展「ボストン美術館の至宝展 ―東西の名品、珠玉のコレクション」

ARTLOGUE 編集部2017/11/23(木) - 01:35 に投稿
英一蝶《涅槃図》正徳3年(1713年)286.8cm ×168.5cm 一幅、紙本着色
Fenollosa-Weld Collection, 11.4221 Photograph © Museum of Fine Arts, Boston

 

世界屈指の美の殿堂、ボストン美術館の主要なコレクションからえりすぐった、珠玉の80点を紹介します。同館のコレクションによる展覧会はこれまでも繰り返し開催されてきましたが、幅広い内容を総合的にご覧いただく展覧会は、日本では約40年ぶりとなります。1876年に開館したボストン美術館は、国や州の財政的援助を受けずにコレクションの拡充を続け、現在は世界有数となる約50万点の作品を所蔵しています。本展は、この素晴らしいコレクションの形成に寄与したコレクターやスポンサーの活動にも光を当てます。古代エジプト美術、中国美術、日本美術、フランス絵画、アメリカ絵画、版画・写真、現代美術と、東西の名品の数々を堪能できる本展にどうぞご期待ください。

 

オルビス30周年記念 「ケの美」展

ARTLOGUE 編集部2017/11/21(火) - 22:20 に投稿

グラフィックデザイナーの佐藤卓氏をディレクターに迎え、日本人の伝統的な世界観である「ハレ」と「ケ」の「ケ」、すなわち当たり前に繰り返される日常生活の中における「ケ」に着目、そこに潜む「美」とは何かを、クリエイター14名の方々にご参加頂き、浮かびあがらせます。会場では、一般の方々が「朝食」「場所」「漢字」の3つのテーマで日常だと感じる写真の投稿により構成される、参加型展示「みんなのケ」も実施。日々の生活における「ケ」の存在に様々な視点で気付きをもたらします。

 

日本人の伝統的な世界観として、私たちの生活には、非日常的な「ハレ」と、日常である「ケ」の両面があります。「晴れ着」というように、祝い事や特別なイベントが「ハレ」であるのに対して、毎日繰り返されるごくあたりまえのことが「ケ」にあたります。現代社会は、とかく華やかな「ハレ」が注目を集めますが、その華やかな「ハレ」も、一見退屈にさえ思える「ケ」の充実の上にこそ、特別で有り難い(ありがたい)ものとして感じられるのではないでしょうか。この展覧会では、毎日あたりまえに繰り返される日常生活の中における「ケ」に着目し、さらにそこに潜む「美」とは何かを、日常生活に新たな提案をされ続けているクリエイターの方々にご参加いただき、浮かび上がらせたいと思います。

ディック・ブルーナ ポスター展 「ブラック・ベアは本が大好き」

ARTLOGUE 編集部2017/11/21(火) - 21:34 に投稿

絵本「ミッフィー(うさこちゃん)」シリーズの作者、ディック・ブルーナ(1927~2017)は、オランダでグラフィックデザイナーとしても活躍し、1955年より発売された大人向け推理小説を中心としたペーパーバック「ブラック・ベア」シリーズの表紙デザインや、宣伝のためのポスターを多数手がけました。1956年から1971年まで制作されたポスターには、夜遅くまで読書をして目の赤い熊がキャラクターとして登場します。シンプルでありながら愛らしく、ひとめで見る者の心を捉える「ブラック・ベア」。作品の中に人間味やユーモアをも描きこむことを追い求めたブルーナのポスターをご堪能ください。


【開催概要】 

入場無料
会期:2017年11月6日(月)~2018年1月5日(金)
開催時間:午前10時~午後6時 (土・日・祝日は午後5時まで)
会場:ノエビア銀座ギャラリー(東京都中央区銀座7-6-15 ノエビア銀座本社ビル1F)
主催:株式会社ノエビア
協力:株式会社ディック・ブルーナ・ジャパン

“ディック・ブルーナ ポスター展「ブラック・ベアは本が大好き」”サイトURL:http://gallery.noevir.jp/

 

国立新美術館開館10周年 新海誠展 「ほしのこえ」から「君の名は。」まで

ARTLOGUE 編集部2017/11/21(火) - 11:52 に投稿
© 2016「 君の名は。」製作委員会 © Makoto Shinkai / CoMix Wave Films © Makoto Shinkai/ CMMMY

 

アニメーション監督・新海誠の商業デビュー15周年を記念し、「国立新美術館開館10周年 新海誠展『ほしのこえ』から『君の名は。』まで」を開催します。

新海誠の作品は“ 美しく壮大な世界ですれちがう男女の物語”を描くことで人間の本質に迫ります。人と人が出会い、そしてすれちがい、揺れ動く心模様を、完成度の高い物語に結晶させ、登場人物やその世界を鮮やかに描き出す作品群は、世代や国境を超えて多くの人々を引きつけています。