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アートで浮かび上がる新たな地域の魅力「大京都2020 in 和束」・「大京都芸術祭 2020 in 京丹後」

ARTLOGUE 編集部2020/10/26(月) - 19:25 に投稿

鮮やかな緑の茶畑が段々と続く風景で知られ、「茶源郷」と親しまれている京都府和束町を舞台に、10月30日(金)から展覧会「大京都2020 in 和束 未開へのわだち」が始まります。

未開へのわだち
Ruts to the new uncivilization

自然-人工物の境界は、様々な力学によってゆらいでいる。 未開墾地を開拓する者、山中に修行場をおく山岳信仰、そして自然災害。 既に開拓された場所を往来する私たちの行動は、境界を越境することのない社会循環をトレースし続けている。

「災害」と「祝祭」をテーマに、2021年以降の日本を考える「TOKYO 2021美術展『un/real engine --慰霊のエンジニアリング』」

遠藤 友香2019/09/18(水) - 16:20 に投稿

各分野で活躍するクリエイター達が、東京という都市の過去を新しい視点で検証し、未来の発見をしていくアートイベント「TOKYO 2021」。

本企画は東京・京橋にある戸田建設本社ビルの解体直前の空間を利用し、従来のオフィス街では難しかったダイナミックな展開を、TOKYO 2021実行委員会(総合ディレクター 藤元明氏/企画アドバイザー 永山祐子氏)が、戸田建設の主催の元に実現したもの。

2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックは、メディアによって演出された日本が国内外に発信される場ともいえます。その表層化された日本像と価値観に対し、「TOKYO 2021」では、「建築展」と「美術展」を通じて、「2021年以降を考える」ことに向き合います。

3.11 関連特別企画「ビオクラシー 〜“途方もない今”の少し先へ」

ARTLOGUE 編集部2018/02/28(水) - 03:19 に投稿

東日本大震災、そして原発災害から丸7年。
「復興」という旗印のもと、被害にあった多くの場所は震災直後の様子が想像できないほど整備が進んでいます。そして、私たち自身も「『これまでの暮らし』を改めるべきではないか?」という想いとは裏腹に、危機感が少しずつ薄れていく感覚もないでしょうか?

タイトルである「ビオクラシー」は、震災後、福島に移住し活動を続けてきた、本展の企画伴走者である平井有太が2016年に刊行した著書「ビオクラシー 福島に、すでにある」からとられています。平井による造語である「ビオクラシー」は、漢字で表すと「生命主義」を意味します。

平井はこのビオクラシーを命より経済を重視し、ひいては戦争にもつながる資本主義や、民が主となり多数決で決めている現状の民主主義を超えるものとして訴えます。

また、人々との関わりや会話、インタビューなどを「ソーシャルスケープ」と名付け、社会活動におけるひとつの実践手段として位置付けました。著書ではその手法を用い、政治家やアーティスト、酒屋の蔵元、農家などを「活性家」として取り上げました。