美術館

赤と青のひ・み・つ 聖なる色のミステリー

ARTLOGUE 編集部2018/05/24(木) - 04:44 に投稿
伊藤若冲筆「達磨図」江戸時代 18世紀 絹本著色 一幅 MIHO MUSEUM蔵

 

太古の人々にとって、「色」は自然そのものでした。そして、「色」を何かに施すことは、自然のエネルギーをもってする呪術であり、象徴的な意味を加えることでした。やがて美を意識して彩色するようになりますが、「色」が今日のように、純粋に「彩る」ことのみを目的として使われるようになるのは、中世あるいは近世以降のことです。一方、現代の私たちは自然から離れた場所にいても、自然界で目にする以上に多彩な色に触れることができるようになりました。

赤と青は、古代世界においてはいずれも信仰と深く結びつき、“聖なる色”と捉えられてい
たようです。また、赤と青は、一般的にあらゆる色のなかで最も強いイメージがあるとされる2 色であると同時に、一方は動的で他方は静的であるなど、両極の側面を持つ色だとも言えます。

うるわしき美人画の世界 ―木原文庫より―

ARTLOGUE 編集部2018/05/30(水) - 11:26 に投稿
上村松園 《志ゃぼん玉》明治36(1903)年頃

 

本展は、埼玉県在住の木原眞人氏が所蔵する近代日本画コレクション「木原文庫」の魅力をご紹介する展覧会です。木原氏は、少年期より近世・近代の文学に親しみ、職を得た後に、この時代の文学者の書跡や資料を収集し始めました。やがて日本画の線描の精妙さ、美しさに惹かれ、近代日本画、とりわけ美人画を多く収集するようになり、それが「木原文庫」と称されるようになりました。

第1部では木原文庫の粋である美人画の数々をご紹介します。江戸情緒を色濃く残す繊細な女性表現を得意とした 鏑木清方( かぶらき・きよかた)や、大阪で活躍し、艶麗な美人画で知られた女流画家の島成園( しま・せいえん)の作品を中心に、江戸期から昭和期に至るさまざまな美人画を紹介しつつ、日本画における女性表現の魅力を探ります。

また、木原文庫には美人画のみならず、近代日本画の優品も多く含まれています。第2部として、明治、大正期の日本画の名手として知られる 横山大観(よこやま・たいかん)、竹内栖鳳( たけうち・せいほう)、冨田溪仙(とみた・けいせん)らの風景画や花鳥画などにより、彼らが形成した近代日本画の大きな流れを辿ります。

ゴードン・マッタ=クラーク展

ARTLOGUE 編集部2018/05/24(木) - 04:23 に投稿
ゴードン・マッタ=クラーク Photo: Cosmos Andrew Sarchiapone © The Estate of Gordon Matta-Clark; Courtesy The Estate of Gordon Matta-Clark  and David Zwirner, New York/London/Hong Kong.

 

待望のアジア初回顧展

 

1970 年代にニューヨークを中心に活躍し、35 歳で夭折したアーティスト、ゴードン・マッタ= クラーク(1943-78)。アート、建築、ストリートカルチャー、食など多くの分野でフォロワーを生み続ける先駆者のアジア初回顧展です。取り壊し前の建物を切断し、見慣れた日常をまったく新たな空間・時間へと変容させる「ビルディング・カット」をはじめ、軽やかでクール、そしてポエティックな彼の活動は、没後40 年となる今日もなお、世界中の注目を集めています。本展では彼の多面的な活動を、彫刻・映像・写真・ドローイング・関連資料など約200 点で紹介します。

 

小瀬村真美:幻画~像(イメージ)の表皮

ARTLOGUE 編集部2018/05/24(木) - 05:48 に投稿
「餐」ジクレープリント 2018 年 © Mami Kosemura

 

近年、日本では写実絵画の人気が高まっています。検索すればいくつもの写実絵画展がヒットし、キャリアの浅い画家の写実作品でさえ品薄であるという新聞記事も目にします。確かに写真であるかのように精密に描かれた人物や静物は、技術的な鍛錬を経た画家の手業を現し、純粋な感動を観る者に与えてくれます。また、画面上の細密な描写のみならず、その描写を通して物事の本質を表そうとする作家の姿勢にも心が動かされるでしょう。

生誕150年 横山大観展

ARTLOGUE 編集部2018/05/22(火) - 06:50 に投稿
「白衣観音」   1908年、横山大観、個人蔵

 

オール大観

代表作を網羅した10年ぶりの生誕記念大回顧展です。

 

横山大観(1868-1958)の生誕150年、没後60年を記念し、展覧会を開催します。
東京美術学校に学んだ大観は、師の岡倉天心とともに同校を去り、日本美術院を設立。新たな時代における新たな絵画の創出を目指しました。西洋からさまざまなものや情報が押し寄せる時代の中、日本の絵画の伝統的な技法を継承しつつ、時に改変を試み、また主題についても従来の定型をかるがると脱してみせました。やがてこうした手法はさらに広がりを見せ、自在な画風と深い精神性をそなえた数々の大作を生み出しました。
本展では、40メートル超で日本一長い画巻《生々流転》(重要文化財)や《夜桜》《紅葉》をはじめとする代表作に、数々の新出作品や習作などの資料をあわせて展示し、制作の過程から彼の芸術の本質を改めて探ります。
総出品数約90点を展観する大回顧展です。

アート&デザインの大茶会

ARTLOGUE 編集部2018/05/24(木) - 02:18 に投稿

『おおいた大茶会』をテーマに開催される第33回国民文化祭・おおいた2018、第18回全国障害者芸術・文化祭おおいた大会を記念し、大分県立美術館では、開館当初より親しまれているアトリウム展示をてがけた3人の作家、マルセル・ワンダース、須藤玲子、ミヤケマイによるインスタレーションに特化した展覧会を行います。本展のために特別に計画された展示を通してアートとデザイン、それぞれの分野における第一線の活動をご紹介します。

オランダのデザイン界の貴公子、マルセル・ワンダースは、自身がデザインしたオブジェクトと映像によって「幻想の間」を創り出します。世界的に活躍する日本人テキスタイルデザイナー、須藤玲子は布のオブジェを浮かび上がらせた「触感の間」を創り出します。日本の若手現代アーティスト、ミヤケマイは、インタラクティブな展示により、鑑賞者が作品との対話と反応を楽しみながら思いをめぐらせる「瞑想の間」を創り出します。

開館当初から大分県立美術館が目指す、「出会いのミュージアム」。そして国民文化祭のテーマである「大茶会」。この2つのコンセプトのもと、五感にうったえ、人と作品の出会う、センセーショナルな現代版茶会をお届けします。

 

ダイアン・クライスコレクション アンティーク・レース展

ARTLOGUE 編集部2018/05/24(木) - 02:33 に投稿
《ショール》シャンティリ・レース、19世紀、フランス ©Keita(FLAME)

 

かつてレースは、ヨーロッパの王侯貴族たちの間で富と権力の象徴として流行し、歴史上、常に重要な価値を持ってきました。熟練した職人たちが長い時間をかけて手作業で生み出したレースは、単なる豪奢な装飾品の域を超え、時には城や宝石をしのぐほどの価値を持った、きわめて優美で繊細な美の世界だったのです。

本展では、世界的なアンティーク・レースのコレクターで鑑定家でもあるダイアン・クライス氏の数万点にもおよぶ膨大なコレクションから、カトリーヌ・ド・メディシス、マリー゠ アントワネット、ナポレオン・ボナパルトといった、王侯貴族に由来するロイヤル・レースや、ファッションやインテリアに取り入れられたレースなど、16世紀から19世紀のレース全盛期の作品を中心に、約170点をご紹介します。

「アンティーク・レース」は、超絶技巧とも言える、現在ではほとんど失われてしまった技術で制作された芸術品です。わたしたちがいま目にするレースとは一線を画す、中近世ヨーロッパの美と技の粋を集めた品々には驚嘆させられることでしょう。

 

うるしの彩り―漆黒と金銀が織りなす美の世界

ARTLOGUE 編集部2018/05/22(火) - 05:52 に投稿

蒔絵、螺鈿、彫刻…

変化に富んだ華麗な漆の世界

 

漆工芸は日本を代表する工芸美術であり、古くから日本人の生活を豊かに彩ってきました。
金銀の蒔絵や青貝の象嵌、七色に光る螺鈿など独特の美の世界を創造し、愛玩されました。
その中には意匠に古典文学を主題としたものもあり、鑑賞に一層の奥行きをもたらしています。匠の精緻な技と洗練された意匠が融合した日本の漆工芸は、まさに世界でも類を見ない独自の美術といえます。
本展では、住友家に伝わった日本、琉球、朝鮮、中国の漆工芸品の中から、茶道具や香道具、そして近代に製作された華やかなおもてなしのうつわをご紹介します。茶道や香道、能楽などの伝統文化の世界で重用された作品や、京都で作られた雅な会席具や書斎を飾る硯箱など、おもに賓客をもてなす場で使われた華やかな調度をご紹介するとともに、文人たちが愛玩した中国や琉球の作品もあわせて展示します。変化に富んだ華麗な漆の世界をお楽しみください。

 

ルーヴル美術館展 肖像芸術——人は人をどう表現してきたか

ARTLOGUE 編集部2018/05/20(日) - 13:22 に投稿

 

史上空前!古代から19世紀まで、

「肖像芸術」の特質と魅力をひもとく本格的な展覧会

 

人の似姿を描く肖像は、スマートフォンの高性能カメラで意のままに自分を撮ることが当たり前となった現代社会において、いまや最も身近な芸術といえるかもしれません。しかし一方で、肖像は最も長い歴史を持つ芸術ジャンルでもあります。本展では、3000年以上も前の古代メソポタミアの彫像や古代エジプトのマスクから19世紀ヨーロッパの絵画・彫刻まで、きわめて広範にわたる時代・地域の作品を対象としながら、肖像が担ってきた社会的役割や表現上の特質を浮き彫りにします。身近でありながら、奥深い肖像芸術の魅力に迫る本格的な展覧会です。

 

◆ルーヴル全8部門が総力を結集!
各部門を代表する肖像の傑作およそ110点が一堂に

本展は、ルーヴル美術館の全8部門―古代オリエント美術、古代エジプト美術、古代ギリシャ・エトルリア・ローマ美術、イスラム美術、絵画、彫刻、美術工芸品、素描・版画―が総力をあげた企画です。各部門を代表する肖像の傑作およそ110点を一挙に堪能できる、きわめて貴重な機会となります。