1300平米の広大な空間に拡がる大山エンリコイサムの世界<br>個展「夜光雲(やこううん)」開催!

ARTLOGUE 編集部2020/12/12(土) - 10:25 に投稿
Enrico Isamu Oyama, FFIGURATI #175, 2017 Acrylic aerosol paint, sumi ink and graphite on unstretched canvas (H)304.8cm x (W)243.8cm Artwork © Enrico Isamu Oyama Photo © tokyomodernstyle

2020年12月14日より神奈川県民ホールギャラリーで、ニューヨークを拠点に新作や著作の発表でますます注目を集める気鋭の作家、大山エンリコイサムの個展「夜光雲(やこううん)」が開催されます。

エアロゾル・ライティングのヴィジュアルを再解釈したモティーフ「クイックターン・ストラクチャー」を起点にメディアを横断する表現で知られる大山氏の、平面、立体、サウンド、インスタレーションなど多様な作品が、県内最大規模5室1300平米の広大な空間の拡がり、特徴を活かして展開します。
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また会期中には神奈川芸術文化財団芸術総監督である一柳慧芸術総監督の就任20周年記念事業として、一柳氏、大山氏がコラボレートするイベント「チェンバロと笙による音幻」も上演されます。

大山氏の過去最大級の作品が堪能できる同展に是非足をお運びください。

星の明るさには等級がある。1等星は6等星の100倍も明るい。明るい星は名前がある。シリウスやヴェガは星座にもなる。暗い星も無数にあり、その背後には宇宙の闇がある。有名で明るい星も、無名の暗い星も、表象された星座の星も、表象されない孤独な星も、宇宙はすべてを包み込む。星の様ざまは人間の歴史や社会の様ざまに似ている。気づかれない路上の落書き。美術館にある立派な芸術。その様ざまに似ている。でも星は点にすぎない。明るさは様ざまでも、かたちは様ざまでない。具象性がない。他方で地上のかたちは名前や意味にまみれている。言語や領土に分割されている。私はあいだを見る。宇宙と地上のあいだの空。雲。雲には名前も意味もない。フォルムだけがある。半固形のかたちは緩やかにつながってちぎれる。ただ雲にも様ざまがある。宇宙と空のあいだの少し高い雲。エアロゾルが氷化した少し固い雲。夜に青く白く光る雲。星でも雲でもない雲。夜光雲。

大山エンリコイサム



 開催概要
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会 期:2020年12月14日(月)〜2021年1月23日(土)
会 場:神奈川県民ホールギャラリー
時 間:11:00~ 18:00
*入場は閉場の30分前まで
休 場:2020年12月17日(木)、24日(木)、28日(月)、2021年1月7日(木)
年末年始[2020年12月30日(水)~2021年1月4日(月)]
料 金:一般800円、学生・65歳以上500円、高校生以下無料
*障害者手帳をお持ちの方と付き添いの方1名は無料
*KAAT EXHIBITION 「冨安由真展|漂泊する幻影」の有料チケット半券をお持ちの方は100円引き

◯関連イベント
Toshi伝説 一柳慧芸術総監督就任20周年記念
記念プロジェクト第一弾

・チェンバロと笙による「音幻」
日 時:2021年1月17日(日)13:00、16:00
*各40分程度予定
料 金:無料
*要展覧会入場券

一柳慧:笙とチェンバロのための『ミラージュ』、他

チェンバロ:流尾真衣

笙:三浦礼美
 

◯併催展覧会情報
・KAAT神奈川芸術劇場開館10周年企画
宮永亮展「KAA10」
会 期:2020年11月21日(土) ~ 2021年1月31日(日)
時 間:12時から閉館まで

・KAAT EXHIBITION
「冨安由真展|漂泊する幻影」
会 期:2021年1月14日(木)~1月31日(日)


※その他詳細や最新情報はこちらからご確認ください。
 

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