「岡山芸術交流 2022」のアーティスティックディレクターに、リクリット・ティラヴァーニャが就任!

遠藤 友香2020/11/20(金) - 12:13 に投稿
Photo by Pauline Assathinay

岡山県岡山市を舞台に展開される「岡山芸術交流 2022」の開催が決定し、アーティスティックディレクターに、アーティストのリクリット・ティラヴァーニャが就任することが発表されました。

岡山芸術交流は、芸術を通じて国境や文化、世代を超えた様々な交流が生まれることを目指し、岡山市で3年に一度開催される現代アートの国際展覧会です。世界の第一線で活躍するアーティストがアーティスティックディレクターを務めるのが特徴でもあるこの国際展覧会は、これまで2016年にはリアム・ギリック、2019年にはピエール・ユイグがその役割を担ってきました。彼らのディレクションのもとに、世界各地からアーティストたちが様々な作品を発表し、成功を収めてきた実績があります。第3回目となる「岡山芸術交流 2022」は、2022年の秋(9月下旬~11月下旬)に、約50日間の開催を予定しています。

ティラヴァーニャは、1961年アルゼンチン生まれ。現在はニューヨーク、ベルリン、チェンマイを拠点に制作活動を行っています。これまで、グレンストーン美術館やハーシュホーン博物館、ナショナル・ギャラリー・シンガポールなどで展覧会を開催。国内でも作品を発表しており、2016年には「岡山芸術交流」にも参加。ヴェニス・ビエンナーレをはじめ、国際展にも多数参加している注目のアーティストです。

Rirkrit Tiravanija  untitled 2016 (this is A / this is not A / this is both A and not-A / this is neither A nor not-A) 2016 Mirrored tea room, scaffolding, two 3D printed Bonsai sculptures Collection of Ishikawa Foundation Courtesy of the artist and GALLERY SIDE 2 © Okayama Art Summit 2016 Photo: Yasushi Ichikawa
Rirkrit Tiravanija 
untitled 2016 (this is A / this is not A / this is both A and not-A / this is neither A nor not-A) 2016
Mirrored tea room, scaffolding, two 3D printed Bonsai sculptures
Collection of Ishikawa Foundation
Courtesy of the artist and GALLERY SIDE 2
© Okayama Art Summit 2016
Photo: Yasushi Ichikawa

 

 ©Rirkrit Tiravanija, 2012  Courtesy of Imagineering 製作委員会、Gavin Brown's enterprise, NY Collection of Ishikawa Foundation Photo: Koji Ishii
©Rirkrit Tiravanija, 2012 
Courtesy of Imagineering 製作委員会、Gavin Brown's enterprise, NY
Collection of Ishikawa Foundation
Photo: Koji Ishii

ティラヴァーニャ曰く、「第1回岡⼭芸術交流の参加アーティストとして初めて岡⼭を訪れた時から、私は岡⼭の街に強い親近感を感じています。“岡⼭の台所”岡ビルの鮮⿂と野菜の市場や、後楽園の流店の休憩所、⽯⼭公園近くの古い銘⽊店から伊部の備前焼の窯まで。次回の岡⼭芸術交流のためという理由で、こうした私の⼤好きな場所に戻ることができる私はとても幸運だと思います。この私を次回の岡⼭芸術交流の芸術監督として招聘していただいたことは⼤変ありがたく嬉しく思っています。そしてまた皆さんとともに働き、岡⼭にアートと、アーティストとの対話をもたらすことを、とても楽しみにしています」とのこと。

また、アーティスティックディレクターに加え、総合プロデューサーに石川康晴(公益財団法人石川文化振興財団理事長)、総合ディレクターに那須太郎(TARO NASU 代表/ギャラリスト)、パブリックプログラムディレクターに木ノ下智恵子(大阪大学共創機構社学共創部門准教授)が、企画体制のメンバーとして選任されました。

ティラヴァーニャが、どんな芸術祭を展開してくれるのか、今から待ち遠しくてなりません。
 

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