まだまだ暑いこの頃ですが、ケーブルカーで10分登れば、そこは残暑マイナス5℃の六甲山。高山植物が秋の涼やかさをまとって迎えてくれます。
アートを楽しみながら、山上を回ってみましょう。
JR六甲道駅からバスに乗りました。森に囲まれる神戸大学の横を通過し、六甲ケーブル下駅へ。
駅の階段はアート色です。ケーブルカーに乗って山頂へ。
六甲ケーブル六甲山上駅は昭和7年、六甲ケーブル開通時に建てられました。駅舎は美しいアールデコ様式のモダン建築です。
昭和初期の洋風空間で迎える最初の作品は、明和電機のひっぱれ!六甲ケーブルカー》。六甲山観光株式会社の運輸部技術課の男性5名が、明和電機の歌に乗せて踊ります。
駅舎の屋上にあるのは、招待作家である開発好明さんの《スペース・ホワイト・カフェ(SWCafe)》。
使われなくなったテントハウスです。一見廃墟のような入り口に迎えに出ているのは宇宙から来た女子です。
誘われて入ってみれば、そこはまっ白なカフェ。
開け放した窓を通して空とつながっています。
でもここは宇宙空間です。宇宙人が働いていますからね。トミー・リー・ジョーンズの娘でしょうかね。
発泡スチロールは効果的な断熱効果もあり適温。冬はあたたかくて過ごしやすいでしょうね。カフェメニューはすべて白いもの。カレーも「味よりまず白色であることを優先」とは開発さん。色優先とはいえおいしいです。¥700円。
会場は六甲山カンツリーハウス、六甲高山植物園、六甲山牧場など11ヶ所。車で、バスで、自転車で、(がんばって徒歩で)、カップルで、親子で、おひとりさまで、散策してみましょう。
農家が使う害獣よけテントと同じ材料で作った害獣の形をした害獣よけ。でも今回つかまるのは人間です。
本展覧会の開催に向けて作品プランを公募。218名から選ばれた15組が作品を作りました。さらに公募アーティストは9月8日(金)に2次審査を経て、各賞の受賞が決まりました。
今年は《スペース・ホワイト・カフェ(SWCafe)》で参加した開発好明さんの未来郵便局。昨年の参加者が今年も郵便を出しに来ました。
秋の訪れがそこかしこに。
「六甲ミーツ・アート 芸術散歩」は、六甲山の土地柄や景観をいかした現代アートの展覧会です。
作品を鑑賞しながら道端の植物に目を向けたり、鳥のさえずりに耳を傾けたり、ホッと一息ピクニックやティータイムを楽しんだり…
山上を巡りながら、思い思いの時間を過ごし、季節の移ろいや一日の流れとともにアート鑑賞を楽しんでみてはいかがでしょう。
六甲ミーツ・アート 芸術散歩2017
会 場:KIITOホール ギャラリーA
会 期:2017年9月9日(土)~11月23日(木・祝)
開館時間:10:00~17:00
※受付終了時間は各施設により異なります
※会場により17時以降も鑑賞できる作品があります
会 場:六甲ガーデンテラス、自然体感展望台 六甲枝垂れ、六甲山カンツリーハウス、六甲高山植物園、六甲オルゴールミュージアム、六甲ケーブル、天覧台、六甲有馬ロープウェー(六甲山頂駅)、六甲山ホテル、[プラス会場] TENRAN CAFE、[サテライト会場]神戸市立六甲山牧場
参加アーティスト:赤坂有芽、アートユニット ウエタナ、井口雄介、伊藤彩、奥中章人、開発好明、川島小鳥、川田知志、北川純、北村成美、きむらとしろうじんじん、楠井沙耶、久保寛子、現代美術二等兵、榊原澄人、佐藤圭一、さとうりさ、塩見真由、松蔭中学校・高等学校 美術部、杉原信幸、髙橋匡太、田中千紘、CHAKKY KATO、友定睦、豊福亮、中島伽耶子、楢木野淑子、新山浩+神戸市立科学技術高校、平田万葉、伏見雅之、藤浩志、古屋崇久、pole-pole、三木サチコ、明和電機、横野健一、林和音、淀川テクニック、小山めぐみ(from GoDFaMily)
U R L:http://www.rokkosan.com/art2017/