earth music&ecology チームラボ かみさまがすまう森

ARTLOGUE 編集部2018/08/23(木) - 11:33 に投稿

earth music&ecology チームラボ かみさまがすまう森

連続する生命の形

1845年(江戸後期)に50万平米にも及ぶ敷地に創られた御船山楽園。敷地の境界線上には、日本の巨木7位、樹齢3000年以上の武雄神社の神木である大楠があり、庭園の中心には樹齢300年の大楠がある。そのことからわかるように、御船山を中心とした特別な森の一部を、森の木々を生かしながら造った庭園であることが想像できる。庭園と自然の森との境界線は曖昧で、回遊していく中でいつのまにか森に入り込んだり、けもの道に出くわしたりする。森の中には、超自然的に積み重なった巨石の磐座(いわくら)であろう祠が今では稲荷大明神としてまつられている。また、後に奈良の大仏をつくる名僧行基が約1300年前に御船山に入山し五百羅漢を彫ったとされており、森の中の洞窟の岩壁には、行基が直接彫ったと伝えられる磨崖仏が今も残る。

そう、何百万年もの時間の中で形作られた巨石や洞窟や森、そしてそれぞれの時代ごとにそこに意味を見出し、それが千年以上積み重ねられた上に御船山楽園はあるのだろう。そして、今なお続く自然と人との営みが、庭園と森の境界が曖昧な、この居心地の良く美しい文化的遺産を生んでいるのだ。

そして、庭園と森との境界の曖昧な場で道を失いさまよっている時に、長い自然と人との営みの、境界のない連続性の上に自分の存在があることを感じた。だからこの広大な庭園と森の中で迷い込んで行くような展覧会をやりたいと思ったのだ。

自分という存在は、何十億年という圧倒的な時間の長さの、永遠に繰り返されてきた生命の生と死の連続性の上にある。しかし、日常では、なかなかそれを知覚することが難しい。人間は自分の人生より長い時間を認知できないのだろう。
森を探索していた時、圧倒的長い年月をかけて形作られた巨石や洞窟、そして森そのものの造形こそが、長い時間を知覚できるの形そのものであると気が付いたのだ。

チームラボは、「Digitized Nature」というアートプロジェクトを行っている。非物質的であるデジタルアートによって「自然が自然のままアートになる」というプロジェクトだ。

巨石や洞窟、森や庭そのものの形をそのまま使い、長い時を持つ連続する生命の塊を創った。

チームラボ

earth music&ecology 協賛にこめた想い

世界が注目するチームラボによる「チームラボ かみさまがすまう森」は、アース ミュージック&エコロジーの世界観とアートの親和性を感じるプロジェクトです。長期的に応援していきます。

earth music&ecology

開催概要

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会 期:2018年7月19日(木)~ 10月28日(日)
会 場:御船山楽園
時 間:
7.19 (木) - 8.14 (火)
第一入門口 20:00 - 22:30
第二入門口 19:00 - 22:30
8.15 (水) - 9.09 (日)
第一入門口 19:30 - 22:30
第二入門口 18:30 - 22:30
9.10 (月) - 9.30 (日)
第一入門口 19:00 - 22:30
第二入門口 18:00 - 22:30
10.01 (月) - 10.28 (日)
第一入門口 18:30 - 22:30
第二入門口 17:30 - 22:30
※第二入門口は、第一入門口よりも1時間早く開門します。
※「小舟と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング」は、第一入門口が開門するまでご覧いただけません。
入館料:
大人: 1200円
中高生: 800円
小学生・未就学児: 無料

開催期間
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