©AIDA Makoto Courtesy of Mizuma Art Gallery
都市のヴィジョン − Obayashi Foundation Research Program (大林財団の助成事業)
アーティストが考える「都市」とは?
会田誠「G R O U N D N O P L A N」展
この度、公益財団法人大林財団は《 都市のヴィジョン − ObayashiFoundation Research Program 》と題した、新しい助成プログラムをスタートいたしました。これは、2 年に1 度、豊かで自由な発想を持ち、さらに都市のあり方に強い興味を持つ国内外のアーティストを5 人の推薦選考委員(※1)の推薦に基づいて決定し、建築系の都市計画とは異なる視点から都市におけるさまざまな問題を研究・考察し、住んでみたい都市、新しい、あるいは、理想の都市のあり方を提案・提言していただくというものです。
第1回目の助成対象者は、美少女、エロティック、グロテスク、戦争、暴力、政治など扱い、現代の日本社会を鮮烈に批評しつづけるアーティストの会田誠氏です。会田氏は《 都市のヴィジョン − Obayashi Foundation ResearchProgram 》の助成を受け、2018 年2 月10 日(土)—24 日(土)東京・表参道の特設会場にて 会田誠 「GROUND NO PLAN」展を開催いたします。会田氏が考える未来の「都市」「国土」をドローイング、完成予想図、建築模型、絵画、インスタレーション、映像、テキストなど、多様なメディアを用いて表現します。
(作品について)
僕は過去に《新宿御苑大改造計画》(2001 年)や《「人」プロジェクト》(2002 年)をはじめ、公共空間に対して「ほぼ実現不可能なプラン」あるいは「実現させてはいけないプラン」を、敢えて思考実験的に提出する――という作品をいくつか作ったことがあります。今回の展示は、僕のそのようなタイプの仕事を、新しいアイデアも加えつつ集大成的に提出する機会となるでしょう。
それらは、具体的な「建造物」であることもあるし、漠然とした「環境に対する考え方」であったりもします。それぞれのプランで「現実性と非現実性」「シリアスとギャグ(ギャグの中にもホワイトなものからブラックなものま
で)」の幅は大きく、統一感を持たせるつもりはありません。「フリーダムな態度で散らかり放題に出したアイデアたち」という印象になるでしょう。
展示の中心はやはり定石どおり、プランの完成予想図や立体模型となります。しかしなんらかの「自問自答的テキスト」の掲示も多くなるでしょう。建築や都市計画に対して完全な素人であるアーティストが、それらにコミット
する面白さから危険性まで、出来る限り自覚的でありたいと思うからです(特に都市計画は原理的に“上から目線”になりがちなジャンルですから、細心の注意が必要です)。
日本や東京の現状、そして未来に対しては、暗澹たる気持ちを抱かざるをえないところが正直あります。しかしそれをそのまま反映させて、暗い雰囲気の展示にはしたくないものです。「笑っちゃうくらい飛躍する想像力の翼」が欲しいものですが....まあ....できる限り頑張ってみます!
会田誠
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<展覧会概要>
会 期:2018 年2 月10 日(土)− 24 日(土)
入場料:無料
時 間:10:30 − 18:30(金曜日は19:30 まで )
会 場:東京都港区北青山3-5-12 青山クリスタルビルB1F、B2F
問合せ:03-3546-7581(大林財団事務局)/ Mail:obf-zaidan@obayashi.co.jp
公式HP:http://www.obayashifoundation.org/urbanvision/
<関連トークイベント>
本展覧会開催にあわせて、会田誠のトークイベントを開催します。
会 期:2018 年2 月11 日(日)13:30 − 15:00(開場13:00)
入場料:無料
会 場:アカデミーヒルズ(東京都港区六本木6 丁目10 番1 号 六本木ヒルズ森タワー49F)
※詳細はHPにてご確認ください
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会田誠個展「GROUND NO PLAN」フォトギャラリー
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