塩竈市杉村惇美術館は、昭和25年建造の塩竈市公民館本町分室を改装し、平成26年11月に開館しました。本施設は、高さ9.7mで木骨編板(集成材)構造の美しい大講堂に加え、塩竈石を使用した建物として市有形文化財に指定された貴重な文化資源です。公民館と美術館の併設という特性をもち、昭和25年から今日まで、市民をはじめ様々な人々が文化活動を通して交流してきました。本施設は、このまちの歩みと市民の記憶が蓄積されてきた場所です。本施設の建築的価値や可能性を最大限に引き出すことを念頭に、親しみやすい市民利用の場として展開するほか、年数回の企画展の開催、子どもや地域住民向けのワークショップ、音楽イベントなど多彩なプログラムを実施し、豊かな感性と創造