山本篤

次代への扉をひらく、「2020年代」の日本のアクチュアルな表現とは?<br>「DOMANI・明日展 2021 文化庁新進芸術家海外研修制度の作家たちースペースが生まれる」開催!

ARTLOGUE 編集部2020/12/20(日) - 15:46 に投稿

例年、年の初めに国立新美術館で開催してきた「DOMANI・明日展」は、今年度で第23回目を迎えます。

今回は、過去10年間に、文化庁新進芸術家海外研修制度で各国で研修を経験した7人の新進作家に、それ以前に研修を経て、現在、アートシーンの最前線で活躍する竹村京・鬼頭健吾、袴田京太朗を加え、「2020年代」を迎えた日本のアクチュアルで国際的にひらかれた表現を浮かび上がらせます。

まもなく東日本大震災から10年が経とうとしています。被災によって生じた空間や景観の余白に加え、今年はコロナ禍のstay homeで体験した時間的余白も加わりました。展覧会のサブタイトル「スペースが生まれる」には、それらを経て、改めて何が本当に大事なのかを考え直し、次代への扉をひらく時期を迎えているのという願いが込められています。

国際的な移動や発表を前提に活動してきた作家たちが、長期にわたる閉塞状態のアートシーンに遭遇したなかで思考を重ねた展覧会に足を運び、作品と対峙してみてはいかがでしょうか。
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オンラインで緊急開催!「DOMANI・明日展 plus」<br>文化庁主催としては初のオンライン企画展が開催へ

ARTLOGUE 編集部2020/07/03(金) - 09:01 に投稿

この春以来の世界的なパンデミックで、国内外の展覧会、アートフェア等様々なイベントが延期、中止を余儀なくされました。

若手中堅美術家の支援を第一義とする「DOMANI・明日展」は、再び日常への一歩を踏み出す作家たちとの連帯、共感を示すべく「DOMANI・明日展 plus」をオンラインで緊急開催します。

今回のサブタイトルは「〈前夜〉を生きる」。

2020年1月11日(土)~2月16日(日)の会期で実施された「DOMANI・明日 2020展」は、サブタイトルを「傷ついた風景の向こうに」とし、20世紀以降の大きな自然、人為的災害の「あと」に焦点をあてるものでしたが、その会期中から今も続くコロナ禍の「予兆」に見舞われました。

我々は「災後」だけでなく次の「災前」、災害と災害の「あいだ」を生きている。「DOMANI・明日展 plus」では、その事実を「〈前夜〉を生きる」という言葉に込めて、参加作家に投げかけています。
 

〈出品作家〉
小金沢 健人、田村 友一郎、奥村 雄樹、山本 篤、山内 光枝、加藤 翼、やんツー

青山 悟(ゲスト作家)