富山県美術館
高野山金剛峯寺 襖絵完成記念 千住博展
「高野山金剛峯寺 襖絵完成記念 千住博展」ポスター (Design: TSDO Inc.)
千住博(1958 年、東京生まれ)は、岩絵の具という素材や、自然と密接に関わっている日本画の理念を踏襲しながら、世界的視野にたち、今日にあるべき「美」を追求している画家です。
千住は、2015 年の高野山金剛峯寺開創1200 年を記念して、大主殿の「茶の間」と「囲炉裏の間」に新作を奉納します。
本展では、千住博が画業40 余年の集大成と位置付け、世界遺産・高野山金剛峯寺に奉納する渾身の襖絵と床の間からなる障壁画44 面を国内外で初公開いたします。併せて、2018 年に還暦を迎えた千住博のこれまでの主要作品も展観し、常に世界を見据え、日本画の新しい可能性を模索してきた、〈千住博作品の世界観〉をご紹介いたします。
デザインあ展 in TOYAMA
子どもたちのデザインマインドを育む番組 NHK E テレ「デザインあ」。本展は「デザインあ」のコンセプトを、体験の場に発展させた展覧会です。優れたデザインには、人と人、人とモノをよりよくつなぐ工夫があります。番組では、身のまわりに意識を向け(みる)、どのような問題があるかを探り出し(考える)、よりよい状況をうみだす(つくる)という一連の思考力と感性を「デザインマインド」ととらえ、多彩な映像表現をもちいて伝えてきました。デザインあ展は、この「デザインマインド」を、見て、体験できる展覧会です。2013 年に東京で開催された前回展から作品を新たにし、身のまわりにあるモノ・コトから概念までテーマをほりさげます。未来を担う子どもたちに、「見る」「考える」「つくる」ことの豊かさを体感してもらいたいと願っています。
素材と対話するアートとデザイン Art and Design, dialogue with materials
「素材と対話するアートとデザイン
Art and Design, dialogue with materials」
ポスター (デザイン : 佐藤卓)
開館記念展 Part 2 として、「素材と対話するアートとデザイン Art and Design, dialogue with materials」を開催します。
20 世紀の産業は人類の生活環境を一変させ飛躍的に進化をもたらしました。その大きな原動力となったのが素材です。素材は、アートから産業まで、新たな表現からカタチを生み出す創造領域と寄り添ってきました。今日、最先端の技術や新しい解釈が与えられ、あるいは移り変わる社会や暮らしに応えていく中で、素材は技と結びつき、アートとデザイン領域を飛躍させる可能性の幅を広げています。
本展では、木や金属から新素材まで、素材とその変容を 4 つのセクションを通して、様々な素材が放つ魅力、素材に触発されて生まれる造形(デザイン)の世界を紹介します。また、併設開催の国際北陸工芸サミット「ワールド工芸 100 選」展 (主催:富山県)も本展と併せてご覧いただけます。