工芸・デザイン

みんなのレオ・レオーニ展

ARTLOGUE 編集部2019/02/22(金) - 02:56 に投稿
赤い色をしたきょうだいたちの中で、唯一黒い魚の物語『スイミー』。小学校の教科書に掲載され、日本全国で親しまれています。作者のレオ・レオーニ(1910-1999)は、イタリアやアメリカでグラフィック・デザイナーとして活躍した後、『あおくんときいろちゃん』で、初めて絵本の世界に足を踏み入れました。ねずみの『フレデリック』や、しゃくとりむしの『ひとあし ひとあし』など、小さな主人公たちが「自分とは何か」を模索し、学んでいく物語を、水彩、油彩、コラージュなどさまざまな技法を用いて描きました。 本展では、ヨーロッパとアメリカを移動し続けたレオーニの波乱の生涯を、作品と重ね合わせながら紹介します。絵本作家、アート・ディレクターとしての仕事、絵画、彫刻など幅広い活動を紹介し、レオーニが子供の絵本に初めて抽象表現を取り入れるに至った道筋にも光を当てます。

特別展「子ども/おもちゃの博覧会」

ARTLOGUE 編集部2019/02/15(金) - 02:47 に投稿
日本の社会は、明治の海外からの技術や知識の伝来や、国家による軍隊や学校などの制度の施行、昭和の第二次世界大戦の敗戦などによって大きな変化をこうむり、その時々の子どものありようや人びとの子ども観に影響を与えました。本展では、江戸時代から戦後のさまざまな玩具をつうじ、子どもや子どもをめぐる社会の変遷とその意味を探ります。 ※会期中、資料保護のため一部展示替えを行います。

カミワザ! ― 驚異の立体切り絵展 ―

ARTLOGUE 編集部2019/02/08(金) - 02:37 に投稿
驚異の技術による美しさ。一枚の紙から生まれる奇跡。立体切り絵SouMaの世界。 切り絵とは描線を紙から切り抜いて作られた絵。その切り絵の世界の概念を大きく超え、立体的で重層的、複雑で繊細な美しい作品を生み出すのが、立体切り絵作家SouMa(ソウマ)です。彼女の作品は、下書きなしで一枚の紙からカッターナイフによって切り出され、本物のように編んでいる髪の毛一本一本も驚くほど細く切った紙でできています。さらに驚くことに、その繊細で複雑なパーツ全てが、切り離したり貼り合わせたりすることなく、ひとつに繋がっています。 奇跡的な美しさと信じられないほどの複雑さ、驚きの立体感と息を呑む繊細さ。SouMaによる唯一無二のアートの世界をお楽しみください。

わたしはどこにいる? 道標(サイン)をめぐるアートとデザイン

ARTLOGUE 編集部2019/02/05(火) - 02:33 に投稿
本展では「サイン=道標」に注目し、グラフィックデザイナーによるサインデザインと、場所との関係性を追究した現代美術作品をあわせてご紹介します。本展出品作品を通して、人間がどのように場所や空間を理解し、伝えようとしてきたのか、そしてその中でめぐらされる「わたしはどこにいる?」という問いに、「アート」と「デザイン」の双方から迫ります。

イメージの魔術師 エロール・ル・カイン展

ARTLOGUE 編集部2019/01/31(木) - 02:35 に投稿
"イメージの魔術師"と呼ばれた絵本作家エロール・ル・カイン(1941-89)。 シンガポールに生まれ、幼少期をインドで過ごしたル・カインは、1956年、15歳で単身渡英、以後、イギリスを終生の活動の場としました。 アニメーションを学んだのち、1968年に映画用のラフスケッチを元にした『アーサー王の剣』を出版し、夢だった絵本作家への道に踏み出すことになります。 その後、『キャベツ姫』『キューピッドとプシケー』『おどる12人のおひめさま』『魔術師キャッツ』など数多くの絵本を生み出しました。 東洋と西洋の美術様式が融合した幻想的な絵には、豊かな色彩があふれています。 そして、細密な描写による装飾性と多様なタッチ、繊細でありながら大胆な構図の面白さなど、ル・カインが描き出す世界は魅力に満ちています。 本展では、絵本のストーリーを辿りながら、絵本原画やスケッチ、資料などにより、その魔術の秘密をひも解きます。

黒田泰蔵 白磁

ARTLOGUE 編集部2019/01/30(水) - 02:36 に投稿
空間に溶け込むように静謐でありながら、緊張感あふれる力強さをもつ陶芸家・黒田泰蔵の白磁。ヴァンジ彫刻庭園美術館では、国内外の主要な美術館にコレクションされ、世界的に活躍する黒田の美術館では初となる個展を開催いたします。 1966年、20歳の若さでパリに渡り、のちの人間国宝となる陶芸家の島岡達三と運命的な出会いを果たした黒田は、カナダで陶芸を始めました。 日本に帰国した後も、黒田はさまざまな技法で精力的に作陶に携わっていきますが、45歳の時、「轆轤成形、うつわ、単色」という3つの条件を自身に定め、白磁のみの制作に傾注していきます。 本展覧会では、轆轤に初めて触れてから約半世紀の後に辿り着いた白磁の現在を、円筒や梅瓶、花入、台皿といった数々の優品により展観します。 磁土との対話の中、個を極限まで消していくことで純化された白磁がみせる抽象の世界。轆轤の回転が生み出す柔らかで張りのあるフォルム、釉薬を用いず、焼締めの後に磨かれた表面の艶やかな陰影、宙空へと薄く挽き上げられた口縁など、その美しさの特質には枚挙にいとまがありません。 1981年の帰国後より伊豆に窯を構え、以来40年近く静岡の地でうつわの可能性を追求し続けてきた黒田の究極の白磁を、ぜひご堪能ください。

生誕110周年 野口久光 シネマ・グラフィックス

ARTLOGUE 編集部2019/01/30(水) - 02:35 に投稿
野口久光(1909-1994)は、東京美術学校(現・東京藝術大学)を卒業後、映画配給会社・東和商事合資会社1(のちの東宝東和)に入社し、ヨーロッパ映画の日本公開時のポスターを担当します。野口は豊かな表現力による絵と、タイトル文字を作品世界にあわせて描く「描き文字」により、戦前戦後の約30年で1000枚以上のポスターを手掛け、映画ポスター・デザインの第一人者として活躍します。本展では、野口が制作したヨーロッパ映画のポスターを中心に、レコードのジャケットや、雑誌や本の装丁など約400点の作品・資料により、野口久光の多彩なグラフィック・デザインの世界を紹介します。

ルート・ブリュック 蝶の軌跡

ARTLOGUE 編集部2019/01/30(水) - 02:32 に投稿
日本 ― フィンランドの外交樹立100周年にあたる2019年、フィンランドを代表するセラミック・アーティスト、ルート・ブリュック(1916-1999、没後20年)の展覧会を開催します。本展では、約200点の作品を通して、アート、デザイン、建築の境界を超えるような仕事の全貌を紹介します。日本の方々がきっと初めて目にする「もうひとつのフィンランド」、少しメランコリックでスピリチュアルな世界観を新たに楽しむ機会となるでしょう。

トルコ至宝展 チューリップの宮殿 トプカプの美

ARTLOGUE 編集部2019/01/30(水) - 02:32 に投稿
2019年、トルコの多様な芸術や文化を紹介する「トルコ至宝展 チューリップの宮殿 トプカプの美」を開催いたします。 アジアとヨーロッパにまたがる交易の要地・トルコは、多様な文化を受容・融合し、比類ない美を育んできました。本展では、イスタンブルのトプカプ宮殿博物館が所蔵する貴重な宝飾品、美術工芸品をとおして、花々、とりわけチューリップを愛でた宮殿の生活、オスマン帝国の美意識や文化、芸術観を紹介します。 オスマン帝国のスルタンと日本の皇室の交流を示す品々のほか、明治期の日本美術品を里帰りさせるなど、両国の友好関係にも光をあてます。 アジアの東と西の端に位置する両国民が時代の節目となる年に交流のすそ野を広げ、友好を未来につなげることを願って開催するのが今回の展覧会です。 約170点の作品を通して、トルコの歴史、文化、美を愛でる国民性をより深く理解する機会となれば幸いです。