アミューズミュージアム

美術館の閉館について:アートをおしきせ 20180514

ARTLOGUE 編集部2018/05/14(月) - 23:14 に投稿
朝日新聞で、東京の私設美術館「アミューズミュージアム」が今年度末で閉館するとの記事を読みました。

2009年に開館したこの美術館は、大手芸能事務所として知られる「アミューズ」と縁が深く、その名を冠しています。展示の中心は、青森県の歴史民俗研究家、田中忠三郎さんが収集した衣類や民具等が占め、身近で欠かせないものながら、日常に埋もれて消耗していく布にスポットライトをあて、そこから垣間見える営み、紡がれてきた文化を紹介してきました。収蔵品の中には伝統的な刺し子が施された貴重な衣類、また黒沢明監督の映画『夢』(1990年)に使用されたものもあるそうです。閉館の理由は、建物の老朽化。記事には「移転や国内外での巡回展などの形を検討しているという」とあり、継続して展示する道を模索することが綴られていました。

美術館の閉館。閉館だけでなく、主には財政難を理由に、規模縮小のニュースを聞くとやはり残念でなりません。