陶芸

京都新聞創刊140年記念<br>川勝コレクション 鐘溪窯 陶工・河井寬次郎

ARTLOGUE 編集部2019/04/19(金) - 20:56 に投稿

京都国立近代美術館は、近代日本を代表する陶工・河井寬次郎作品(川勝コレクション)を所蔵しています。計425点にも上る川勝コレクションは、質、量ともに最も充実したパブリック・コレクションで、初期から最晩年にいたるまでの河井の代表的な陶芸作品を網羅した河井芸術の全貌を物語る「年代作品字引」となっています。本展では、川勝コレクションの中から河井寬次郎作品の名品約250点を一堂に展示すると共に、当館所蔵の河井と交遊関係のあった富本憲吉、バーナード・リーチ、濱田庄司らの作品を併せて紹介します。

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バブルがきっかけで始まった作家人生。工芸と現代美術の新しい領域を探求するアーティスト・田中哲也:「sanwacompany Art Award / Art in The House 2019」ファイナリスト

ARTLOGUE 編集部2019/03/31(日) - 17:26 に投稿

現代アートの分野で活躍する新進気鋭のアーティストをサポートすると共に、より良い LIFE スタイル「アートのある暮らし」を提案する作品展示プランのコンペティション「sanwacompany Art Award / Art in The House 2019」。

レベルの高い作品展示プランに審査が難航する中、94組もの応募の中から、グランプリ、「サンワカンパニー社長特別賞」、ファイナリストに5組のアーティストが選出されました。彼らの応募プランのコンセプトやこれまでの活動、そしてこれからについてお話を伺います。

第五回目は、ファイナリストの田中哲也さんです。

おめでとう!の春色展

ARTLOGUE 編集部2019/03/07(木) - 02:32 に投稿
藝大アートプラザでは、春の色をテーマにした「おめでとう! の春色」展を開催いたします。 和色名では桃色、撫子色、石竹色とも表現されるピンク、そして鮮やかな若草色=グリーンの 二色をモティーフに藝大のアーティストたちが絵画、版画、立体、陶芸ほか多彩な作品を制作・ 展示いたします。 桜と新緑に心が弾む季節、皆様にご高覧いただければ幸いです。

コレクション展 明治 150 年記念 2<br>近現代の美濃陶芸 古典復興からの展開

ARTLOGUE 編集部2019/02/27(水) - 02:50 に投稿
「コレクション展 明治 150 年記念 2 近現代の美濃陶芸 古典復興からの展開 」展は、近現代の美濃陶芸を振り返る展覧会の第2回として、その昭和初期以降の古典復興に基づく多彩な展開を辿り、ご紹介するものです。

黒田泰蔵 白磁

ARTLOGUE 編集部2019/01/30(水) - 02:36 に投稿
空間に溶け込むように静謐でありながら、緊張感あふれる力強さをもつ陶芸家・黒田泰蔵の白磁。ヴァンジ彫刻庭園美術館では、国内外の主要な美術館にコレクションされ、世界的に活躍する黒田の美術館では初となる個展を開催いたします。 1966年、20歳の若さでパリに渡り、のちの人間国宝となる陶芸家の島岡達三と運命的な出会いを果たした黒田は、カナダで陶芸を始めました。 日本に帰国した後も、黒田はさまざまな技法で精力的に作陶に携わっていきますが、45歳の時、「轆轤成形、うつわ、単色」という3つの条件を自身に定め、白磁のみの制作に傾注していきます。 本展覧会では、轆轤に初めて触れてから約半世紀の後に辿り着いた白磁の現在を、円筒や梅瓶、花入、台皿といった数々の優品により展観します。 磁土との対話の中、個を極限まで消していくことで純化された白磁がみせる抽象の世界。轆轤の回転が生み出す柔らかで張りのあるフォルム、釉薬を用いず、焼締めの後に磨かれた表面の艶やかな陰影、宙空へと薄く挽き上げられた口縁など、その美しさの特質には枚挙にいとまがありません。 1981年の帰国後より伊豆に窯を構え、以来40年近く静岡の地でうつわの可能性を追求し続けてきた黒田の究極の白磁を、ぜひご堪能ください。

フィンランド陶芸 芸術家たちのユートピア

ARTLOGUE 編集部2019/01/23(水) - 02:35 に投稿
フィンランドを代表するアラビア製陶所をはじめ、ゴールデンエイジと呼ばれる時代の著名な作家人の陶芸作品が来日。 キルタやパラティッシなどのプロダクト作品に加え、これまで日本ではあまり紹介されてこなかった、アート(美術)部門の陶芸作品も展示します。

石本藤雄展 マリメッコの花から陶の実へ-琳派との対話-

ARTLOGUE 編集部2018/12/12(水) - 15:42 に投稿
日本とフィンランドの外交関係樹立100周年を記念し、フィンランドのライフスタイルブランド「マリメッコ」のテキスタイルデザイナーとして活躍し、現在は老舗陶器メーカー「アラビア」で陶芸制作に取り組む石本藤雄の原点と新たな作品世界を紹介します。同展では、細見コレクションの主軸である琳派作品との競演もみどころとなっています。

椿つれづれ

ARTLOGUE 編集部2018/12/11(火) - 19:55 に投稿

資生堂アートハウスにて、収蔵品の中から椿の花をモチーフにした絵画や工芸品、古美術による展覧会が開催されます。

椿は永い年月に亘って日本人に愛されてきた花樹で、古くは万葉集に詠まれ、花のみならず枝や葉、その実までが衣食住に結び付き、人々の生活と深くかかわってきました。わが国の風土に適応した椿は、野生種から栽培種までが広く国内に分布し、永く続く花期は花の少ない季節に人の心を和ませる、貴重な存在でもありました。また、四季を通じて艶やかな緑を保つ葉は不老につながり、さらには迎春や結縁を象徴する縁起の良い花として、さまざまな分野の美術品に採り上げられてきました。

今回の展覧会では、横山大観や山口蓬春、小村雪岱らによる日本画をはじめ、鳥海青児、林 武などの油彩、北村昭斎、十三代 今泉今右衛門、田村耕一らによる漆芸や陶芸に加え、資生堂企業資料館のコレクションから、椿百余種をさまざまな調度類と共に描いた『百椿図』(古写本・江戸時代)や、江戸時代に制作された、松椿蒔絵の化粧道具や調度類などを展示いたします。

若き日の川喜田半泥子

ARTLOGUE 編集部2018/12/11(火) - 13:32 に投稿
川喜田半泥子は50代なかばを過ぎて本格的に陶芸を始めました。それまでの半泥子は社員、絵画、俳句、禅、海外旅行などで多くの人やものに触れ、人間力を養いました。 本展では、半泥子芸術の土台を築いた少年期から壮年期の文化活動とともに、若き日の半泥子に影響を与えた人や作品を紹介します。

三瀬夏之介 × 辻村唯 二人展

ARTLOGUE 編集部2018/11/09(金) - 20:47 に投稿

今秋、イムラアートギャラリーでは、日本画家・三瀬夏之介(みせなつのすけ)と、陶芸家・辻村唯の二人展を開催します。

奈良に生まれた二人の同世代の作家は、絵画とやきものというそれぞれの分野において、自然が作り出す偶然性の芸術を作品の上に描き出しています。

三瀬夏之介は日本画の素材を用いることに徹して日本の風土を描き、その模糊としたダイナミックな構図のなかに、自身の記憶や現代的なモチーフを緻密に描き出します。「作品はいつか土に還ると思って制作しています」−そう語る三瀬は、例えば銅粉を混ぜたメディウムを用いて、作品を土に埋めて腐食させることで、絵画の中で緑青(ろくしょう)を生じさせ、まるで釉薬のような艶と色彩を作り出しています。

いっぽう辻村唯は、やきものの制作において一貫して「自然釉」と呼ばれる天然の釉を用いています。これは窯の中で起こる灰と土の化学反応から生まれ、表面に付着した灰やガラス質の緑青の釉により、人の手では作り出せない景色が描き出されています。窯から取り出されたばかりの溶けるような器体をした作品群は、彫刻作品然として、まるで生き物のような生命力を湛えています。