現代美術
粟津潔 デザインになにができるか
リチャード・ゴーマン KEIJO 形情
GLASSLOFT展
田伏勉クレパス画展
ドレス・コード?――着る人たちのゲーム
服を着るという行為は、私たちが社会生活を送るうえで欠かせない文化的な営みのひとつです。また、ファッションは「着る」だけでなく、「視る/視られる」ものです。特定の文化や社会、グループで通用するコードがあり、そこから駆け引きあるいはゲームにも似た自己と他者とのコミュニケーションが生まれています。インターネットと SNS の普及によって、誰もが自らの装いを自由に発信できるようになった現在、私たちとファッションのかかわり方もまた新しい局面を迎えています。「ドレス・コード?――着る人たちのゲーム」展では、京都服飾文化研究財団が所蔵する衣装コレクションを中心に、ファッションやアートのほか、映画やマンガなどに描かれたファッションも視野に入れながら、現代社会における新たな〈ドレス・コード〉、 わたしたちの装いの実践(ゲーム)を見つめ直します。
なお同展は京都国立近代美術館(2019年8月9日(金)- 10月14日(月・祝))において開催後、熊本市現代美術館(2019年12月8日(日)- 2020年2月23日(日))に巡回します。
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所蔵企画展 double silhouette/ダブルシルエット ― 光と影が語ったもの
TOPコレクション イメージを読む<br>場所をめぐる4つの物語
表 良樹 個展「等身の造景」
表良樹 (おもて・よしき)は、大きな運動や成り立ちを、日常的なスケールに転換させる作品群をこれまでに制作してきました。地殻変動や大気など、生活者の視点では捉えづらいより大きな周辺の現象を、彫刻作品などに投影し、身体的に実感し得るものとして提示しています。
例えば「Tectonics」では、プラスチック製の日用品の内部に、様々な色相のポリエステル製樹脂を流し込み、攪拌させ、それを積層させた後、落下などの衝撃を与えて断面を露わにさせることで作品を完成させています。彫刻作品といえば、通常は表面の形状や様相で造形を判断されるものですが、表の作品は、内側の造形に至るまでの過程や時間をも織り込んでおり、固有の広がりを内在させています。メディウムとしては人工物であるプラスチックを起用しつつも、その造形は自然現象にプロセスの多くを委ねることで、人工物と自然現象をないまぜにしながら、鑑賞者の身体性に訴えうる作品に仕上げていると言えるでしょう。