福岡道雄 つくらない彫刻家
福岡道雄《何もすることがない》1962-64 年 大阪新美術館建設準備室蔵
開催趣旨
ひとり、大阪の地で「反」芸術を貫いた彫刻家・福岡道雄。その全貌にせまる、美術館では初めての大規模個展を開催します。60 余年にわたる制作の軌跡を98 点の作品でふりかえる、回顧展形式の展覧会です。
福岡道雄は1936 年、大阪府の堺市生まれ。戦時中を中国北京、終戦後の少年時代を滋賀県で過ごした福岡は、19 歳のころ、大阪市立美術研究所への入所を機に、彫刻制作を本格化させました。地中で生まれる不定形な彫刻〈SAND〉や、地面を這い散らばる〈奇蹟の庭〉など、「彫刻らしさ」を疑ってかかるそれら最初期の作品群で、福岡は早くも世間の注目をあつめています。