美術館

福岡道雄 つくらない彫刻家

ARTLOGUE 編集部2017/11/01(水) - 07:07 に投稿
福岡道雄《何もすることがない》1962-64 年 大阪新美術館建設準備室蔵

開催趣旨

 

ひとり、大阪の地で「反」芸術を貫いた彫刻家・福岡道雄。その全貌にせまる、美術館では初めての大規模個展を開催します。60 余年にわたる制作の軌跡を98 点の作品でふりかえる、回顧展形式の展覧会です。

福岡道雄は1936 年、大阪府の堺市生まれ。戦時中を中国北京、終戦後の少年時代を滋賀県で過ごした福岡は、19 歳のころ、大阪市立美術研究所への入所を機に、彫刻制作を本格化させました。地中で生まれる不定形な彫刻〈SAND〉や、地面を這い散らばる〈奇蹟の庭〉など、「彫刻らしさ」を疑ってかかるそれら最初期の作品群で、福岡は早くも世間の注目をあつめています。

ポーラ美術館開館15周年記念展 100点の名画でめぐる100年の旅

ARTLOGUE 編集部2017/10/18(水) - 04:28 に投稿

時が流れ、美術も動く。

珠玉の100点でみる、歴史のダイナミズム。

2017年、ポーラ美術館は開館15周年を記念し、特別なコレクション展を開催いたします。
ポーラ美術館のコレクションは、ポーラ創業家2代目・鈴木常司が40数年かけて収集したもので、西洋絵画、日本の絵画、ガラス工芸、東洋陶磁、化粧道具など、ジャンルは多岐にわたりその数約1万点を数えます。特に当館の絵画のコレクションは、19世紀から20世紀にかけて活躍した画家たちの重要な作品が、体系的に集められています。本展覧会では当館収蔵の絵画作品のなかから、ポーラ美術館が選ぶベスト100、西洋絵画71点、日本の洋画29点を厳選いたしました。

遠くからでも見える人 ─ 森北 伸 展 絵画と彫刻

ARTLOGUE 編集部2017/10/18(水) - 03:07 に投稿

待望の初・大規模個展

十和田市現代美術館 常設作品「フライングマン・アンド・ハンター」の秘密が今、解き明かされる!?

 

十和田市現代美術館の不思議な常設作品、《フライングマン・アンド・ハンター》。建物と建物の間で、空を見上げて初めて見つけられる2体の彫刻です。空中浮遊しているのか、空へ向かって飛び立とうとする一人を、もう一人がつかまえようとしているのか?ユーモラスな姿で私たちに「間」や「関係」を考えさせます。

この作品の作者、森北伸は、空間を読み込み、素材の特性を生かした素朴な味わいの絵画や彫刻作品を、絶妙なバランスで展示します。作品には人や家、木といったモチーフがよく見られ、環境と作品、建築と作品、人と作品、作品と作品といったさまざまな関係性が「間(ま)」に漂い、詩的なユーモアに包まれます。

澤田教一 故郷と戦場

ARTLOGUE 編集部2017/10/18(水) - 02:05 に投稿

1936年に青森市に生まれた澤田教一は、米軍三沢基地での勤務を経て、1965年に戦火の絶えないインドシナ半島に赴きました。ベトナム戦争が拡大の一途にあった時期に最前線での撮影を続けた澤田は、34歳で銃弾に倒れるまでの約5年間に、数々の傑作を世に送り出し賞を受賞します。ピュリツァー賞受賞作に含まれる《安全への逃避》(画像左下の中央)では、戦闘で故郷を追われながらも、必死に生き抜こうとするベトナムの人々の姿を捉え、世界中に戦場における過酷な現実を突きつけました。
本展では未発表のカットを含む写真や戦地から送られた電送写真原稿など約300点を展示いたします。写真に写し出された故郷と戦場、そこに交錯する生と死を通じて、澤田教一が身を賭して伝えようとしたベトナム戦争に迫ります。「アメリカの戦争」について考えるよき機会となれば、幸いです。

 

澤田教一 故郷と戦場 フォトギャラリー

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ジャコメッティ展

ARTLOGUE 編集部2017/10/17(火) - 14:34 に投稿

スイスに生まれ、フランスで活躍したアルベルト・ジャコメッティ(1901-1966年)は、20世紀のヨーロッパにおける最も重要な彫刻家のひとりです。アフリカやオセアニアの彫刻やキュビスムへの傾倒、そして、1920年代の終わりから参加したシュルレアリスム運動など、同時代の先鋭的な動きを存分に吸収したジャコメッティは、1935年から、モデルに向き合いつつ独自のスタイルの創出へと歩み出しました。それは、身体を線のように長く引き伸ばした、まったく新たな彫刻でした。ジャコメッティは、見ることと造ることのあいだで葛藤しながら、虚飾を取り去った人間の本質に迫ろうとしたのです。その特異な造形が実存主義や現象学の文脈でも評価されたことは、彼の彫刻が同時代の精神に呼応した証だといえましょう。またジャコメッティは、日本人哲学者である矢内原伊作(1918-1989年)と交流したことでも知られ、矢内原をモデルとした制作は、ジャコメッティに多大な刺激を与えました。

態度が形になるとき ―安齊重男による日本の70年代美術―

ARTLOGUE 編集部2017/10/17(火) - 14:17 に投稿
《グループ361° 1973年7月 井の頭公園、東京》1973年
国立国際美術館蔵 © ANZAÏ

開催趣旨

1970 年1 月、安齊重男は同世代の作家たちが生み出す一過性の作品を35 ミリカメラで本格的に記録を取り始めた。画廊に木材、鉄板、綿、砂、パラフィン、粘土…等々、様々な材料を持ち込み、それらの材料をある状態に設置して作品化する一過性の表現は、展示が終了すると当然の如く消えて無に帰した。安齊は、交友関係のあった、李禹煥、関根伸夫、吉田克朗、小清水漸、菅木志雄、など後に「もの派」と呼ばれた作家たちの作品ばかりでなく、自らの嗅覚を信じて、そのような消えて無くなっていくタイプの作品を中心に撮影を始めたのである。

開館20周年記念特別展 桃源郷はここ I.M.ペイとMIHO MUSEUMの軌跡

ARTLOGUE 編集部2017/10/17(火) - 13:09 に投稿

MIHO MUSEUMは、この秋11月3日に開館20周年を迎えます。当館がグランド・オープンした1997年は、10月にフランク・ゲーリー設計のビルバオ・グッゲンハイム美術館(スペイン・ビルバオ)、11月にI.M.ペイ設計の当館、12月にリチャード・マイヤー設計のJ.ポール・ゲティ美術館(アメリカ・ロサンゼルス)と、著名な建築家が設計した美術館が立て続けにオープンし、世界的に話題となりました。その一翼を担った当館設計者のI.M.ペイ氏が、今年4月に満100歳を迎えられたことを寿ぐ意味を込め、「桃源郷はここ -I.M.ペイとMIHO MUSEUMの軌跡」と題して開館20周年記念特別展を開催いたします。
本展は、全展示室を使ってMIHOコレクションの名品を展示します。

ビデオアートの父 ナムジュン・パイク展

ARTLOGUE 編集部2017/10/17(火) - 12:17 に投稿

展覧会『ビデオアートの父 ナムジュン・パイク展』が、12月3日まで鹿児島・湧水町の鹿児島県霧島アートの森で開催されている。

世界で初めてテレビとビデオを用いたアート作品を発表し、「ビデオアートの父」と呼ばれるナムジュン・パイク。1932年に韓国・ソウルで生まれたパイクは、朝鮮戦争勃発後に日本へ移住。東京大学で音楽を研究し、卒業後にドイツへ渡ってカールハインツ・シュトックハウゼンやジョン・ケージらと出会った。その後に芸術運動「フルクサス」に参加し、1963年の初個展において、世界初のビデオアート作品を発表した。その後はテレビやビデオを用いたパフォーマンス、インスタレーションをはじめとする数多くの作品を残し、2006年にアメリカで死去。

同展では、ワタリウム美術館所蔵のコレクションを軸に、ブラウン管モニターを使った立体作品、フルクサスの資料、1980年代から坂本龍一とのコラボレーションへ展開した映像作品などを展示。日本におけるメディアアートの源流を探る。さらにパイクとのコラボレーションも行なったヨーゼフ・ボイスの関連作品も紹介している。

フェリーチェ・ベアトの写真 人物・風景と日本の洋画

ARTLOGUE 編集部2017/10/17(火) - 11:59 に投稿

フェリーチェ・ベアト(1834-1909)は、19世紀半ばに中東やインド、中国などで撮影を行い、異国の風景や、インド大反乱、第二次アヘン戦争など戦場を記録する写真家として活躍しました。1863年には画家ワーグマンを頼り日本に赴き、幕末から明治にかけて、横浜を拠点に、江戸や長崎など各地で風景や風俗を撮影しています。1884年に離日しますが、ベアトが写した写真は、海外向けの輸出品として盛んになる、いわゆる「横浜写真」の嚆矢として高く評価されるとともに、150年前の光景を現代に伝えるものとして、われわれの眼に非常に魅力的に映ります。

一方、近代日本の視覚表現において、写真は重要な役割を果たしています。油彩画の技法と写真技術はともに西洋から日本に伝えられますが、洋画に取り組んだ画家たちは、場合によっては写真も参照しつつ、構図を学び、風景を見いだし、芸術性の高い油彩画をつくりあげてゆきました。

中村哲也展 NEW・BALANCE

ARTLOGUE 編集部2017/10/23(月) - 18:09 に投稿

入善町下山芸術の森発電所美術館では、平成29年度夏季企画展として、長野県在住の現代美術作家・中村哲也(1968年千葉県生まれ)の個展を開催いたします。

東京藝術大学院美術研究科で漆芸を学んだ中村は、表面性に着目し、昆虫の標本や亀の剥製、捨てられたトロフィーなど既存の物質を素材として使い、物質の持つ意味性と装飾性を増幅させた作品を発表。
1998年より「スピード」と「改造」という現代社会を象徴するテーマをとりあげたジェット機のような彫刻作品「レプリカシリーズ」を展開し様々なジャンルに発表の場を広げていきます。同時に形状の持つ固有のメッセージ性に着目し、強いものをより強く、速いものをより速くみせる為のペイントパターンそのものを彫刻として自立させ、抽象的でありながら強いイメージの純粋立体作品を発表しています。
造形から塗装まで全て手作業で行われているにもかかわらず、それを感じさせないほど精緻な仕上がりは「速さ」「強さ」といった抽象的概念そのものの表現となり、モノの持つ形と表面性、それに喚起される人間の感情との関係を提示しています。