140ギャラリーが出展する、日本最大級の国際的なアートの見本市「アートフェア東京2021」が開幕! 今までにない迫力の展示とVR展開を行う新たなアート展

遠藤 友香2021/03/19(金) - 16:21 に投稿
アートフェア東京2021

一般社団法人 アート東京は、2021年3月18日(木)から21日(日)の4日間、東京国際フォーラムにおいて、日本最大級の国際的なアート見本市「アートフェア東京2021」(以下「AFT2021」)を開催!(※18日は招待日)。国内137軒、海外3軒の全140軒のギャラリーが出展し、歴史的な美術品から最先端の現代アートまで、約3000点のアート作品が一堂に集結します。

アートフェア東京2021

2005年の開催から記念すべき15回目を迎えるアートフェア東京の、今年のテーマは「by Art」。社会全体が閉塞感を感じている時代だからこそ、多様な価値観を与える文化芸術に寄り添い、「一人ひとりのいつもの生活の中に、いつもアートがある」生活と、文化と美術が今以上にもっと近くなる社会の創出を目指します(※2020年は新型コロナウィルス感染拡大により自粛・中止)。

2020年、世界経済は新型コロナウイルス感染症の影響を多大に受けました。アートマーケットもその影響を受け、上半期は世界のギャラリーの約90%が営業を停止。売上高は前年と比べ30~40%も減少しています。一方、この間にアート取引ではデジタルシフトが進み、2020年下半期は売上が回復しているといいます。アートオークションの落札価格も好調で、現代美術のマーケットは堅調であると予想されます。例年、第一四半期に行われている今年の世界のアートフェアは、昨年のうちに5月以降に延期開催することが公表されました。そんな中「AFT2021」は、その先陣を切って開幕。来場者に対する万全なコロナ対策、アートフェア会場内展示のインターネットを介した発信(VR Art Scope)など、昨年「artTNZ」や「artKYOTO 2020」で培ってきた新しい技術を取り入れています。「VR Art Scope」とは、展示会場を丸ごとスキャニングしたオンラインバーチャル空間で、アートフェアを楽しめる取り組み。入場制限を設けての開催となる中、来場が叶わない方や、一度来場したもののもう一度じっくり鑑賞したい方に広く利用してもらえる他、来場前のリサーチツール、来場後のレビューや展示記録としても活用可能です。

それでは、早速、「AFT2021」の中身を見ていきましょう。「AFT2021」は、「Galleries(ギャラリーズ)」、「Crossing(クロッシング)」、「Projects(プロジェクツ)」といった3つの展示セクションから構成されます。
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中でも、アートフェア東京のメインセクションであるギャラリーズにフォーカス。紀元前から同時代に至るまでの美術品(平面や立体、メディア・アート、パフォーマンスなど)を扱う国内外の優れたコマーシャルギャラリー/美術商が出展している本セクションは、古美術のコレクターが現代アートに出会い、現代アートのコレクターが縄文土器を購入するなど、新たな関心と関係を醸成し、現代アートに偏りがちな海外のフェアではなかなか見られない、複雑かつ成熟した日本のマーケットを提示しています。

例えば、今までにない160㎡の広さのブース展開となるのは、「artKYOTO 2020」での巨大な竹のインスタレーションが印象的だった、四代田辺竹雲斎の展示を行う京都の「夢工房」。75㎡のブースでは、マリウス・ブルチーア(1979年生まれ・ルーマニア出身)や、アンソニー・マイラー(1982年生まれ・アメリカ出身)といった若手海外作家の展示を行う「MAKI Gallery」が出展。その他、新宿駅などのパブリックアートや海外での展覧会でも活躍している松山智一や、自然と人間の都市生活をミックスしたアイロニカルな作風で知られる平子雄一を展示する「KOTARO NUKAGA(NUKAGA)」、VIPルームを設け、杉本博司氏の作品を展示するなど、有名作家の作品を数多く扱っている「たけだ美術」、花魁の高下駄に着想を得た、レディー・ガガ愛用のヒールレスシューズをデザインする舘鼻則孝の作品を扱う「KOSAKU KANECHIKA」、そして昨年逝去されたもの派の作家 原口典之の展示を行う初出展の「√K Contemporary」といったギャラリーが、個性豊かな展示を行います。
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また、芸術を志す若者たちが、より実践的な経験を積み、国際的に活躍できるアーティストとキュレーション人材を創出することを目的とした展覧会「Future Artists Tokyo」も同時開催されますので、こちらもお見逃しなく。
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「AFT2021」では、東京国立近代美術館、群馬県立近代美術館、東京都現代美術館、東京都美術館、上野の森美術館、サントリー美術館、SOMPO美術館、東京オペラシティアートギャラリー、戸栗美術館、原美術館ARC、ポーラ美術館の協力により、前売券(デジタルチケット)の掲示で、対象美術館11館の入館割引特典や無料入場特典を受けることができるので、ぜひ活用してみてください。

本展の開催にあたって、一般社団法人 アート東京の代表理事である來住尚彦氏は、「今回、コロナ禍ということで、パーテーションを設置したり、マスクをしなければならないなど、色々なストレスを抱えるかもしれないが、東京・日本という土地で開催に至ったことは、本当に皆様のお力添えがあってこそ。本アートフェアには、約3000点の作品が登場している。ぜひ、この宝の山から好きなものを見つけて欲しい。アートを生活の中に取り入れて、良い生活を過ごしていただけるように作っていきたい。アート=カッコいいと思っていただけるように、アートシーンを盛りあげていきたい」と語っています。

■アートフェア東京2021
会場:東京国際フォーラム ホールE/ロビーギャラリー(東京都千代田区丸の内3-5-1)
入場料:4,000円(税込)
※小学生以下は、大人同伴に限り入場無料 
※事前オンライン予約のみの取扱い
ART FAIR TOKYO
 

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