日本のアート産業の復興を通じて、アートのあるライフスタイルの発信を目的に、2019年に世界遺産・二条城を舞台に初開催された、京都発の国際的なアートフェア「artKYOTO」。2回目となる今年は、先人たちが守り育んできた文化芸術の歴史を現代の知恵として刻むべく、美術市(アートフェア)に加えて、舞踊劇や美術史体験ツアーなどの複数の文化芸術プログラムを、前回同様に二条城のほか、重要文化財の京都国立博物館の2会場で、2020年12月4日(金)から12月6(日)まで開催します。
本アートフェアは、4つのプログラムから構成され、その中でもメインとなるのが、国内外のギャラリー・美術商が、それぞれの審美眼に基づいた古美術から現代美術までの幅広いアート作品を展示して、それらの鑑賞と購入ができるプログラム。「夢工房」(京都/香港)、「タカ・イシイギャラリー」(東京)、「galleria COL」(大阪)など、京都に相応しい21軒のギャラリーが出展しています。
例えば、海外でも人気の四代田辺竹雲斎による竹のインスタレーションや(夢工房)、幻想的な人物画を描く有元利夫(たけだ美術)、ファッションとの融合で新しい世界を提案する舘鼻則孝(KOSAKU KANECHIKA)、アイルランドと日本の文化から生まれたハイブリッドなキャラクターで不思議な世界観を描くATSUSHI KAGA(MAHO KUBOTA GALLERY)、海外作家ではスターリング=ルビー(タカ・イシイギャラリー)やジュリアン=オピー(MAHO KUBOTA GALLERY)の作品が出展されます。
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世界のアートフェアで主流となっている現代的なコンベンションホールや仮設空間とは異なり、通常非公開の歴史的建造物の空間を活かした展示は必見。通常、展示物を鑑賞する場として機能している「博物館」にアート作品が出品され、購入できる機会はまたとない特別な機会となることでしょう。
その他、12月5日(土)からartKYOTO公式サイトで無料オンライン配信される、二条城の歴史を現代大衆演劇の早乙女太一と和楽器Rin’が再現する舞踊劇「乱舞~二条城~」や、新型コロナウイルス感染症拡大の影響によって、活躍の機会が奪われた次世代の芸術家を支援する「若手アーティスト支援プログラム」、狩野派をテーマに美術史の変遷を体感できる「美術史体験ツアー」など、盛りだくさんの内容で、皆さまをお待ちしています。
本イベントは「顔認証+自動検温機能」を備えた、非接触型イベント入場管理システムを導入し、チケットレスで入場可能。新型コロナウイルス感染拡大予防対策に万全を期して開催されるので、ご安心を。また、入場制限を設けての開催となるため、来場が叶わない方や、一度来場したものの、もう一度じっくり鑑賞したい方に向けて、バーチャルアートフェア「VR Art Scope」も展開されます。
報道関係者向けプレスプレビューの場で、artKYOTO実行委員会 委員長を務める門川大作京都市長は、「日本ではアート作品を購入する方が少ない。ぜひ感動を購入に繋げて、伝統工芸や表現者を励ましていただきたい。後継者が生まれる取り組みが大切。京都のまち全体で、盛り上げていきたい」と語りました。
千年を超えて歴史と文化が息づくまち・京都において、本イベントを通じて、文化芸術と経済の好循環を生み出すことはもとより、文化芸術が人々の心に潤いを与えることを目指すといいます。ウィズコロナ時代の文化芸術の在り方をぜひ体感してみてください。
開催概要
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会 期:2020年12月4日(金)〜12月6日(日)
会 場:京都国立博物館/元離宮二条城
時 間:12月4日(金)・12月5日(土) 12:00~18:00(最終入場)
12月6(日)11:00~15:00(最終入場)
*茶室会場は12月5日・12月6日のみオープン。12月6日の入場は13:30まで。
料 金:5,000円(税込/事前予約制)
*1時間毎の時間枠設定で、各枠枚数制限あり。
*チケット申込画面に美術史体験ツアー(二条城編)が表示されている場合、上記料金で美術市・ツアー双方に参加可能(京都国立博物館会場のツアーも料金に含む)。
*チケット詳細については、チケットページをご参照ください。
*新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、入場時にはマスクの着用や手指の消毒等にご協力ください。