20世紀初め、香水が一般の人々に広がるにつれ、香水メーカーは競って美しいデザインの香水瓶を求めるようになりました。宝飾作家として活躍していたフランスのルネ・ラリック(1860~1945)は、香水商フランソワ・コティから依頼され、ガラスの香水瓶を制作し始めます。ラリックの香水瓶はその優美なデザインにより、瞬く間に人気を集めました。ラリックは以降、ガラス工芸家に転向し、20世紀初頭のモダンな様式、アール・デコを代表するデザイナーとなりました。
同じころ、ファッションにも大きな変化がありました。服飾デザイナーのポール・ポワレ(1879~1944)がコルセットを使用しないドレスを発表したことを機に、従来のボリュームを強調したシルエットから、より活動的で、体に沿ったデザインに変化しました。
本展では、ガラス工芸コレクションで世界屈指の質、量を誇る北澤美術館の所蔵品から、ラリックが手掛けた香水瓶を中心に、アクセサリーやパフューム・ランプ、化粧品容器などを紹介します。あわせて神戸ファッション美術館の協力により、アール・デコの装いを代表するドレスやファッション・プレート(ファッション誌を飾った手彩色の版画)を展示します。
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開催概要
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会 期:2018年9月22日(土)~11月18日(日)
会 場:豊橋市美術博物館
時 間:9:00~17:00
休館日:月曜日(9/24、10/8は開館し、9/25、10/9は休館)
料 金:一般・大学生1000(800)円、小・中・高生400(300)円
* ( )内は20名以上の団体料金。
*身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方と介助者は無料。
*「ほの国こどもパスポート」(東三河地域在住または在学者対象)をお持ちの小・中学生は無料。
*豊橋市在住の70歳以上の方は割引料金(400円)でご観覧いただけます。
問合せ:0532-51-2882