今から約1万3000年前、氷期が終わりに近づいて温暖化が進み、入り江や干潟が生まれ、現在の日本列島の景観が整いました。この頃に日本では土器作りが始まります。縄文時代の幕開けです。当時の人びとは、自然環境を生かして狩猟や漁撈、採集による生活を営んでいました。彼らが日々の暮らしのなかで作り出した、土器や石器、土偶や装身具などのさまざまな道具は、力強さと神秘的な魅力にあふれています。躍動感あふれる《火焰型土器》やユニークな姿形をした《遮光器土偶》は、縄文時代の造形美を象徴するものとして広く知られていますが、1万年続いた縄文時代には、まだまだ知られていない多彩な造形が数多くあります。
本展では「縄文の美」をテーマに、縄文時代草創期から晩期まで、日本列島各地で育まれた優品を一堂に集め、その形に込められた人びとの技や思いに迫ります。縄文時代1万年にわたる壮大な「美のうねり」を体感できる展覧会です。
■開催概要
会 期:2018年7月3日(火)~9月2日(日)
会 場:東京国立博物館 平成館
時 間:9:30~17:00
*金曜・土曜は午後9時まで、日曜および7月16日(月・祝)は午後6時まで
*入館は閉館の30分前まで
休 館:月曜日、7月17日(火)
*ただし7月16日(月・祝)、8月13日(月)は開館
入館料:一般1,600円、大学生1,200円、高校生900円
*中学生以下無料
*障がい者とその介護者1名は無料(入館の際に障がい者手帳などをご提示ください)
*団体は20名以上(一般1,300円、大学生900円、高校生600円)
展覧会公式サイト:http://jomon-kodo.jp/
特別展 縄文―1万年の美の鼓動 フォトギャラリー
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