企画展「何が入る?何を入れる?箱・器・袋」

ARTLOGUE 編集部2019/03/07(木) - 02:35 に投稿
「箱・器・袋」 これらは全て中に物を入れたり、盛り付けたりして使うもので、従属的な役割を果たす道具です。しかし、使用する状況や中に入れる物が持つ意味合いや格式などを明確に際立たせるのも、これらの道具の特徴といえるでしょう。 箱や器、袋は、持ち主の権威や格式、美意識をあらわすものでもあります。 仙台藩主伊達家に伝わった「太刀 備前長船元重」は太刀自体も名刀ですが、拵から太刀を収める刀箱に至るまで家紋が蒔絵された絢爛豪華な細工が施されています。また、館蔵の茶道具「瀬戸肩衝茶入 銘 淀」は何重もの箱に入り、様々な裂に包まれ大切に伝えられています。 本展では、漆の箱、やきものなどの器、そして箱・器・袋が複合した価値を持つ茶道具、さらに大名家に伝わった道具とそれらを収納する箱や袋などを、資料とあわせてごらんいただきます。

平成おもちゃ文化史

ARTLOGUE 編集部2019/03/07(木) - 02:34 に投稿
1989年、バブル真っただ中、革やかにはじまった平成は、グローバル化が進み、技術革新によってライフスタイルが大きく変化した時代です。子どもたちが手にする玩具は、遊びの道具でありながら、その造形、技術やテーマにも文化のあり様が反映され、時代の精神が表現されています。そのため、わたしたちは玩具を通して時代を振り返ることができます。 本展では、昭和後期から平成時代を彩った商品玩具を年代ごとに展示し、過ぎていった30年の流行玩具の移り代わりを追います。また、子どもたちを夢中にさせる玩具の要素を取り上げ、世代を超えて楽しまれてきた玩具についても紹介します。 玩具の視点から平成時代を振り返り、未来に伝えたい玩具や遊びの姿について考える機会となれば幸いです。

M.C.エッシャー展 ― 再発見! 版画家としての魅力 ―

ARTLOGUE 編集部2019/03/07(木) - 02:34 に投稿
トロンプ・ルイユ(だまし絵)で有名なM.C.エッシャー(1898~1972)は、2次元の画面上に現実には在りえない3次元空間を描き、世界的に高い評価を受けています。しかし、彼の画業はそれだけではありません。その表現にたどりつくまでには、様々な表現の可能性に挑戦しています。今回はエッシャーの代表作とされるトロンプ・ルイユとともに、初期の風景画や動植物をテーマにした作品を含めて展示し、エッシャーの版画家としての魅力に迫ります。これまで見過ごされていたエッシャーの世界をお楽しみください。

所蔵絵画展 花を描く・静物を描く ― 日本画vs.洋画 ―

ARTLOGUE 編集部2019/03/07(木) - 02:34 に投稿
中国の影響を受けた花鳥画は、室町時代には禅僧による水墨で描かれ、のち狩野派の雄渾で華麗な障屏画、装飾的な琳派、さらに写生を重んじた四条派などへと展開し、現代の日本画にも継承されています。四季の変化に富むわが国では、自然と共に暮らす中で身近な植物や鳥、魚や昆虫などに目を向け、それらは絵画の主題のほか染色や陶磁器の文様で表現されています。一方、静物画は花瓶に活けた花や、果物、壺など静止して動くことのないものを描いた絵画で、観察を通じた写実を重視する傾向がみられます。 今回の展示では、洋画の雰囲気が漂う大輪の牡丹を描いた川端龍子の《花王図》や、福田平八郎の《牡丹》、前田青邨の《川魚》といった繊細で装飾的な日本画とともに、あまり出品されることがない梅原龍三郎《薔薇図》、中川一政《椿》、林武《鰊》などの洋画もご覧いただきます。 花鳥画の伝統に基づく優美な日本画と、鮮やかな色彩と力強い筆致の油彩画による、同じ題材である「花」と「静物」を比較しながらお楽しみください。

束芋「透明な歪み」

ARTLOGUE 編集部2019/03/07(木) - 02:32 に投稿
東芋は2016年シアトル美術館で、美術館の所蔵品とそれを基に制作した映像インスタレーション作品を一緒に展示する企画を行いました。その後、それらの作品は別の展覧会でも展示され、オリジナルと自身の作品を切り離して展示したことをきっかけに、作品とオリジナルを分けることで、オリジナルに囚われない自由さや可能性が作品に出てくるのではないかと考えるようになりました。本展では、新作アニメーション作品と、自身初の試みである油絵を含む、約10点を展示予定です。作品には全て原作が存在しますが、それはあえて公開せず、鑑賞者は自由な発想で各々違った角度で見ることを楽しんでいただければ幸いです。

伊庭靖子展 まなざしのあわい<br>Yasuko Iba, A Way of Seeing

ARTLOGUE 編集部2019/03/07(木) - 02:32 に投稿
画家の眼とモティーフのあわいにある世界に魅せられた伊庭靖子(1967-)は、触れたくなるようなモティーフの質感やそれがまとう光を描くことで、その景色を表現し続けてきました。自ら撮影した写真をもとに制作するスタイルは変わりませんが、近年、それまで接近していたモティーフとの距離が少しずつ広がってきました。空間や風景といったものへの関心が高まり、まわりの風景が広がることで、伊庭の絵画は新たな展開を見せています。 同展覧会では、東京都美術館で撮影した写真をもとにした絵画をはじめ、版画、さらに新たな試みとして映像作品を発表する予定です。

おめでとう!の春色展

ARTLOGUE 編集部2019/03/07(木) - 02:32 に投稿
藝大アートプラザでは、春の色をテーマにした「おめでとう! の春色」展を開催いたします。 和色名では桃色、撫子色、石竹色とも表現されるピンク、そして鮮やかな若草色=グリーンの 二色をモティーフに藝大のアーティストたちが絵画、版画、立体、陶芸ほか多彩な作品を制作・ 展示いたします。 桜と新緑に心が弾む季節、皆様にご高覧いただければ幸いです。

KYOTO STEAM-世界文化交流祭-prologue

ARTLOGUE 編集部2019/03/06(水) - 21:19 に投稿

「アート×サイエンス・テクノロジー」をテーマとし、京都の文化資源を活かして文化芸術の新たな可能性・価値を問う新しい形態のフェスティバル「KYOTO STEAM-世界文化交流祭-2020」がオリンピックイヤーである2020年春に開催されます。

そのプレ事業として、2020年に向けた様々なプレビュー等で構成される「KYOTO STEAM-世界文化交流祭-prologue」が、2019年3月、岡崎エリアをメインとした京都市内で行われます。
 

▶「KYOTO STEAM-世界文化交流祭-prologue」プログラムダウンロード



※詳細や最新情報はこちらからご確認ください。

特別展 京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ

ARTLOGUE 編集部2019/03/06(水) - 02:37 に投稿
千本釈迦堂の名で親しまれる京都の大報恩寺は、鎌倉時代の承久2年(1220)に義空上人が開創した古刹です。人々の協力を得ながら、次第に寺観が整えられ、その後は天皇のお墨付きを得た御願寺として認定され、高い格式を誇りました。 本尊は、快慶の-番弟子、行快が制作した釈迦如来坐像で、行快の代表作のーつです。釈迦如来坐像に侍り立つのは、あまたの釈迦の弟子から選りすぐられた10人の憎侶の像。この十大弟子立像は、快慶の最晩年の作として知られています。またこのほかに、運慶晩年の弟子・肥後定慶による六観音菩薩像が6体そろって残されているのも、希少なことといえます。 本展覧会では、これら大報恩寺に伝わる「慶派仏師」の名作を紹介いたします。運慶同世代の快慶、そして運慶次世代の名匠たちによる鎌倉彫刻の競演をお楽しみください。 【お問い合わせ】 ハローダイヤル:050-5542-8600(8:00~22:00/年中無休)