横浜開港160年 横浜浮世絵

ARTLOGUE 編集部2019/03/13(水) - 02:33 に投稿
2019年は横浜開港から160年となります。これまで横浜では折に触れ、開港当時を振り返ってきました。当時の人々の関心に応えるべく出版された「横浜浮世絵」は開港当時を物語る資料の一つです。「横浜浮世絵」とは開港をきっかけとして新しく造られていった横浜の街、来日した外国人たちの自分たちとは異なる容姿や生活を描いた浮世絵にはじまり、明治期に、さらに洋風に整備されていった街や鉄道などを描いて出版された一連の作品群を指します。描かれた表現がすべて事実というわけではありませんが、当時の人々の旺盛な好奇心に応えて描かれた表現は、国際都市横浜のイメージの原点といえます。 この展覧会では開港160年を機に神奈川県立歴史博物館と川崎・砂子の里資料館の所蔵作品を中心に横浜浮世絵を紹介します。当館において横浜浮世絵の特別展は20年ぶりの開催です。約330点の作品を前期、後期で入れ替えて、「横浜浮世絵」の全容をご覧いただきます。さらに開港の場であった横浜の歴史を後世に伝えようとする二人のコレクター、当館の丹波恒夫と川崎・砂子の里資料館の斎藤文夫の心意気をも感じ取っていただければ幸いです。

2019 春の特別展 一葉、晶子、らいてう ― 鷗外と女性文学者たち

ARTLOGUE 編集部2019/03/13(水) - 02:32 に投稿
現在は文学者の性別が意識されることはほとんどありませんが、明治・大正期の女性文学者は「閨秀(けいしゅう)作家」「女流作家」などと呼ばれ、男性中心の文学者たちの中で区別されながらも、自身の表現を模索し、小説や詩歌、評論などを通して時代と向き合い、大きく花開きました。 鷗外は樋口一葉、与謝野晶子、平塚らいてうの三人を高く評価し、また、彼女たちが表現することを好意的にあたたかい視点で見守ってきました。その眼差しは、鷗外の評論や日記、書簡、そして彼女たちの証言からも知ることができます。 本展では、三人の文業を軸に同時期に活躍した女性文学者と、彼女たちを見つめた鷗外が織りなす近代文学史を紹介します。 【開館時間】 10:00~18:00(最終入館は17:30) ※4月28日(日)は9:00より開館

春の特別列品「國學院大學図書館の名品 武士を描くものがたり ― 比べてみる軍記の世界 ―」

ARTLOGUE 編集部2019/03/13(水) - 02:32 に投稿
國學院大學図書館が所蔵する貴重資料の公開を行います。 ”比べて見る”ことをコンセプトに『将門記』『陸奥説話』『後三年記』『保元物語』『平治物語』などの作品群を展示します。 日本中世、軍記物語の世界をお楽しみください。

アートで未来へ「越えて」いく<br>神戸発の新たな試み「アート・プロジェクトKOBE 2019:TRANS-」今秋開催!

ARTLOGUE 編集部2019/03/12(火) - 21:03 に投稿

アート・プロジェクト:TRANS- とは、2019年秋に神戸で開催されるアート・プロジェクトです。
神戸がグローカル・シティの先鋒となるべく、現代アートを切り口に何かを“飛び越え、あちら側へ向かう”ための試みです。
世界各地で開催が相次ぐ芸術祭とは一線を画し、参加作家を2名と少数に絞ります。
会期中は神戸の3つのエリアを舞台に、美術作品や野外劇など様々な仕掛けが出現します。

*「TRANS」とは、「越えて」「向こう側へ」という意味を含む接頭語。
「TRANS」から派生した単語に「TRANSFORM(変容)」「TRANSPORT(輸送)」などがある。
 

没後50年 坂本繁二郎展

ARTLOGUE 編集部2019/03/12(火) - 02:36 に投稿
坂本繁二郎(1882-1969)は、福岡県久留米市に生まれ、ヨーロッパ留学から帰国後は久留米近郊の八女市を制作の地に選び、その地で生涯を終えました。ヨーロッパ留学までは牛、帰国後は馬、戦後は身の回りの静物、なかでも能面を、最晩年は月というように、彼の取り上げるテーマはゆるやかに変化しています。本展では、坂本が生涯描きつづけた静物画にとくに注目し、彼の絵画が成熟していく過程を人生の歩みとともに明らにしていきます。その充実した人生と静寂な絵画世界は、多くの人を魅了するにちがいありません。

植物の力 拡大する日本画 岩田壮平|浅見貴子

ARTLOGUE 編集部2019/03/12(火) - 02:35 に投稿
現代日本画の登竜門、東山魁夷記念日経日本画大賞展の大賞受賞者・岩田壮平(第6回 2015年)、浅見貴子(第7回 2018年)を紹介します。 岩田壮平は幼少より華道に親しみ、後に日本画家として花を探究し、写実から感覚へ昇華した夢幻の世界は、人々の五感をゆさぶります。一方方、浅見貴子は独特の技法をもって、水墨に新たな地平を拓き、樹々をめぐるモノクロームの世界に心地よい風と光をみたします。 植物は、束山魁夷もひたむきに追い求めた自然の賛歌。多様に広がる日本画をさきがける二人の世界観は、ともに生の輝きをもたらす植物の力と日本画の将来を映し出します。 瀬戸内国際芸術祭2019開催のこの春、野に遊び、花にたわむれるように作品をお楽しみください。 前期:4月13日(土)~5月7日(火) 後期:5月10日(金)~6月2日(日) ※展示内容と配置が変わります(前期=1F 浅見・2F 岩田 後期=1F 岩田・2F 浅見)

五十嵐健太 写真展 ~ 飛び猫・フクとマリモ・ねこ禅 ~

ARTLOGUE 編集部2019/03/12(火) - 02:35 に投稿
五十嵐健太氏(1984年~)は、千葉県出身の写真家で、これまでに10万点以上の猫の写真を撮影してきました。五十嵐氏がカメラを通して写し出す世界は、本来猫が持つ野性的で躍動的な部分と、猫特有の「きまぐれ」な性格を、愛らしさとともに表現しています。単純に「かわいい」だけではなく、思わずほほ笑んだり、食い入るように見つめたりと、いつの問にか五十嵐ワールドに引き込まれてしまいます。 また、彼の撮った写真は文具や印刷物などに多数採用され、特に写真集「飛び猫」「フクとマリモ」は、テレビや新聞など数多くのメディアでも取り上げられ、これまでに出版した猫の写真集の累計発行部数は10万部を超え、話題となっています。このほか猫に関するイベントの企画を行うなど、猫に対する彼の熱い思いが伝わってきます。 本展では「飛び猫」「フクとマリモ」「ねこ禅」の3タイトルから約100点の作品を展示します。ぜひ、猫の持つ魅力を引き出した作品を存分にお楽しみください。きっととりこになります。 【ギャラリートーク&サイン会開催】 ①3月16日(土)11:00~ / ②5月6日(月・祝)14:00 ※サイン会には写真集が必要です。

コレクション展Ⅰ 特集「境界のむこう」

ARTLOGUE 編集部2019/03/12(火) - 02:35 に投稿
2019年度コレクション展の第Ⅰ期では、「境界」をテーマとして展覧会を開催します。 私たちの身の周りには、大小さまざまな境界が存在するようです。個々の境界は、緩やかに変化し、移動し、新しく生まれて消えることもあるのではないでしょうか。しかし、境界というものが無くなることはありません。事物を区分する境界は、乗り越えることがときに困難であり、ときに不可能なこともあるでしょう。一方で、境界の存在ゆえに守られているものもあれば、さらに、境界による線引きがあるからこそ、つながりを再認識し、相互の濃密な結びつきが生まれる可能性があるのかもしれません。 本展では、当館コレクションの名品を「境界」にかかわる6つのテーマに沿って展示します。多様なジャンル・時代の作品が、自分がいる境界のこちら側と、むこうにある世界を見つめるためのきっかけとなれば幸いです。 前期展示:3月16日(土)~5月6日(月・休) 後期展示:5月8日(水)~6月23日(日) 【会場】 兵庫県立美術館 常設展示室(1階、2階)

ミュシャの想い

ARTLOGUE 編集部2019/03/12(火) - 02:35 に投稿
19世紀末にデザイナーとしてパリで一躍その名を馳せたアルフォンス・ミュシャ(1860-1939)は、1900年にパリで開かれた万国博覧会で数多くの仕事を依頼されます。その中でもボスニア・ヘルツェゴビナ館の壁画の仕事をきっかけとして、ミュシャは祖国チェコの人々の役に立ちたいという想いを強くします。その後アメリカに渡って祖国への貢献を実現するための資金集めを行い、1910年にチェコに帰国します。そして《スラヴ叙事詩》を始めとして、祖国のための作品を数多く制作しました。 本展ではミュシャの万博以降の作品の変化をたどり、チェコに対する想いを実現した彼の画業後半期の作品を中心にご紹介します。パリ時代の優雅な女性像のポスターが有名なミュシャですが、本展ではグラフィック作品だけではなく、特に大型油彩作品や彫刻、習作など、ミュシャの息遣いを直接感じられる肉筆の作品をお楽しみください。また《スラヴ叙事詩》全20作品の大型画像のプロジェクターによる展示も行います。 協力:OGATAコレクション、箱根ラリック美術館