※記事の最後で、ショーの様子をオフィシャル画像でご紹介しています。
3月11日に起きた未曾有の東日本大震災から8年が経ちました。
被災地の一つ福島県では甚大な津波に加え、原子力発電所災害の被害を被りました。どの地域においても、災害が奪ったものはどの人命をはじめ数え切れませんが、その中には地域に育まれた伝統も含まれます。
存続が危ぶまれる伝統工芸、伝統芸能等を次代につなぐ様々な活動が行われる中、福島県では、世界的デザイナーのコシノジュンコ氏とコラボレートで、福島の伝統的工芸品、地場産品の魅力ある商品開発に取り組んできました。
平成28年度から始まったプロジェクト「FUKUSHIMA PRIDE by JUNKO KOSHINO」では、1、2年目は福島ならではの伝統の技を存分に活かした、インテリアやライフスタイルコレクションを発表し、東京をはじめ、フランス・パリでの商品販売等を行いました。3年目となる今年度は、福島県内計10事業者が参加し、コシノ氏の真骨頂「ファッション」を基軸に、ニットやシルクで作られた衣装の他、山葡萄の蔓を使ったビスチェなど35体(全55着 ※予定)を制作。国内最大級のファッションの祭典「Amazon Fashion Week TOKYO」ファッションショー形式で発表します。
風がふく島(福/吹く/服)
東日本大震災によって福島の伝統産業も多くの被害を受けました。途絶えかけた「技」を未来へ継承すべく、挑戦を続けてきた福島からデザインの力によって「新たな風を吹かせる」ことがコシノジュンコ として福島地場産業の復興と発展に寄与出来る事と思います。
これまで受け継がれてきた伝統に私のデザインの基幹コンセプト「対極の美」が合わさる事で、新たな挑戦が生まれました。シルク、ニット、山葡萄、張子、アルミ、和紙 、木綿 、馬皮で伝統工芸の概念を超えたものづくりが始まり、作り手のクリエーションが喚起されることで伝える力は更に強くなります。
3月18日のFUKUSHIMA PRIDE by JUNKO KOSHINOのコレクションで新しい風がふく島をご覧ください。
コシノジュンコ
コシノ氏の東京でのコレクション発表はなんと12年ぶり!
ファッションショーは招待制とはなるものの、ファッションショー開催後、3月20日(水)から27日(水)まで東京・青山「La Boutique Junko Koshino」 に て コラボレーション商品の展示 ・ 受注会も開催される予定とのこと 。
工芸とクリエイティビティーからうまれる伝統の「現在(いま)」は、どんな新たな魅力で未来への可能性を示してくれるのでしょうか。
■「Amazon Fashion Week TOKYO」公式サイト
https://amazonfashionweektokyo.com/jp/
※「FUKUSHIMA PRIDE by JUNKO KOSHINO」のファッションショーはご招待状をお持ちの方のみ、入場可となっています。
【追記】
3月18日に開催されたショーの模様をお届けします!
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