版画を楽しむ
当館では、日本人になじみの深い「版画」にテーマを絞り、作家においても技法においてもヴァリエーションに富んだ展覧会「版画を楽しむ木版・銅坂・リトグラフ・シルクスクリーン」を開催いたします。
版画は「板」を利用して制作する絵画で、同じ版を用いて複数の作品を刷ることができるのが大きな特徴です。技法的には木版画に代表される凸版、銅版画に代表される凹版、平版(リトグラフ)、孔版(シルクスクリーン)の四つに分類され、古くから世界各地で制作されてきました。
今回の展覧会では、多彩な技法を駆使して表現領域を広げてきた近現代の版画に焦点をあて、銅版画家として世界的に活躍した駒井哲郎や浜口陽三をはじめ、小村雪岱、高山辰雄ら日本画家、脇田和、中川一政ら洋画家、青木望肢などの現代美術家による作品をまじえた約70点を-堂に展示します。当会場で、現代版画の芳醇な世界をお楽しみください。