北斎漫画と富嶽三十六景

ARTLOGUE 編集部2019/03/30(土) - 02:31 に投稿
葛飾北斎(1760-1849)は、90歳で没するまでの約70年問にわたり、狂歌絵本、読本、絵手本、錦絵、肉筆面など様々な分野で活曜しました。その画業は、在世当時からヨーロッパに伝わり、特に「北斎漫画」は、ヨーロッパでジャポニスムがおこるきっかけとなったともいわれています。 天保2年(1831)頃より西村永寿堂から刊行された「富嶽三十六景」は、当時の富士信抑の盛行を背景に、斬新な構図や西洋から輪入された化学顔料べロ藍による鮮やかな発色で入気を博しました。「富嶽三十六景」の作品の中には、「北斎浸画」の人物ポーズや構図等を生かして描かれたと思われる箇所がいくつかみられます。本展では、その関連性を考察しつつ「富嶽三十六景」全46図を一挙公開します。

佐々木龍彦 ガラス展 ~ 硝子絵物語 ~

ARTLOGUE 編集部2019/03/30(土) - 02:31 に投稿
山梨県に工房を構える佐々木龍彦さんはさまざまな技法をあやつり、多彩な作品を生みだしています。やわらかく光を宿す吹きガラスや四季折々の花鳥風月が彫刻されたサンドブラスト技法など、繊細な色彩と技が織りなす佐々木さんの世界をお楽しみください。 作家在廊日: 4月13、14、28、29日

PRAYER FOR FERTILITY 豊穣の祈り

ARTLOGUE 編集部2019/03/30(土) - 02:31 に投稿
人類の発祥はアフリカ大陸で、そこから世界中に散らばっていきました。その過程で、狩猟や農耕の様々な手法が考え出され、それと同時に様々な文化が生まれました。生きてゆくためには豊かな実りが必要ですし、それが子孫繁栄にも繋がっていきました。豊穣多産はそれぞれの民族の願いであり、神に祈り、感謝をする儀礼が生まれました。それらに使われる彫像、マスク、テキスタイルや道具には生きるための切実な祈りが込められています。 今回の展覧会では、アフリカ、オセアニア、インドネシア、フィリピンやアジアの民族の豊穣の祈りに関する美術を紹介します。

平山郁夫没後10周年記念展「群青の世界」

ARTLOGUE 編集部2019/03/30(土) - 02:31 に投稿
日本画家、平山郁夫が2009年12月に逝去し、早くも10年の歳月が経とうとしています。 平山郁夫は、日本文化の源流を求め、仏教伝来の道でもあるシルクロードをくまなく旅し、平和をテーマとした数々の名作を残した戦後の日本画壇を代表する画家です。 また画業のかたわら、敦煌やアンコールワット、バーミヤンなど危機に瀕した世界各地の文化財保護活動にも尽力し、ユネスコ親善大使などを歴任、79歳の生涯を駆け抜けました。 2019年3月から、平山郁夫シルクロード美術館では、没後10年の節目にあわせ、その画業を振り返り、これまで展示していなかった秘蔵品や、月刊誌の表紙絵、制作資料などを織り交ぜながら、平山郁夫のいまだ知られざる絵画世界をご紹介いたします。

『プリーツ・マシーン』2 :中嶋興×松澤宥 ― 写真上の部屋

ARTLOGUE 編集部2019/03/30(土) - 02:31 に投稿
1969年、中嶋興は松澤宥の「ψ[プサイ]の部屋」へ赴き、写真撮影を行った。「ψの部屋」は松澤が制作していたアトリエであるとともに、それ自体も作品として考え得る部屋である。完成と未完成が混淆した制作物の群れで埋め尽くされているこの部屋で行われたのは、単なる撮影ではない。松澤とこの部屋へと向けられた2日間に渡る中嶋の執拗な関心は、半ば仕組まれ、半ば偶然行われたパフォーマンスへと生成し、その記録写真として結実している。およそ1500枚に及ぶこの写真群* は、松澤と一つの部屋へと差し向けられた1500のパースペクティヴであるだけではなく、中嶋と松澤と「ψの部屋」によるパフォーマンスというひとつの出来事の諸断片である。アーカイヴはいかにこの出来事と膨大な写真群を思考できるのだろうか。印刷物と展示(動画・写真)を通じてこの問いにこたえたい。 ※慶應義塾大学アート・センターでは写真を中心とした中嶋興資料を所管している。

アキバタマビ21第76回展覧会「Para-monument」

ARTLOGUE 編集部2019/03/30(土) - 02:31 に投稿
【展覧会詳細】 「Para-monument」 会期:2019年4月7日(日)~5月18日(土) 開場時間:12:00~19:00(金・土は20:00まで) 休場日:火曜日 【出品作家】 新井夏菜/一井すみれ/望月美葵/大和春子/渡壁遥 【イベント】 ●4月7日(日) ◎パフォーマンス 14:00~(30分程度) 望月美葵、渡壁遥によるパフォーマンスを上演します。 ◎トークショー 15:00~16:30 ※美術家で多摩美術大学名誉教授の堀浩哉氏をお迎えして、出展作家とのトークショーを開催します。 堀浩哉|ほり・こうさい 1947 年富山県生まれ。美術家。多摩美術大学名誉教授。1969 年に「美共闘」(美術家共闘会議)を結成、議長を務める。2010 年、東京・秋葉原のアーツ千代田3331 内に多摩美術大学運営のオルタナティブ・スペース「アキバタマビ21」を開設し、プロデューサーを務める(2012 年まで)。第41 回ヴェネツィア・ビエンナーレ、「ユーロパリア・ジャパン’89」(ゲント現代美術館)、「今日の日本」(ルイジアナ近代美術館、デンマーク他巡回)、釜山国際アートフェスティバル、「センチュリー・シティー」(テート・モダン)、越後妻有アートトリエンナーレなど、国内外の展覧会に多数参加。近年の展覧会に「堀浩哉展─起源」(多摩美術大学美術館)、「ミニマル/ポストミニマル」(宇都宮美術館)、釜山ビエンナーレ、「1968年激動の時代の芸術」(千葉市美術館)、「ニューウエイブ現代美術の80年代」(国立国際美術館)など。 ◎オープニングパーティ 17:00~

アナ・メンディエタ (スタンディング・ポイントⅡ)

ARTLOGUE 編集部2019/03/30(土) - 02:31 に投稿
慶應義塾大学アート・センターでは2011年より毎年1回、現代美術の展示をおこなってきました。昨年からは新しいシリーズ「スタンティング・ポイント」を開始し、同時代を生きるアーティストの作品から、現代社会におけるアートの可能性を考えています。 2回目となる今回は、キューバ生まれの芸術家アナ・メンディエタ(1948-85)の写真作品を紹介します。メンディエタは自然に深く身を浸し、ときには一体となりながら制作しました。さまざまな方法で自然のなかに作り出された人型は、メンディエタ自身の身体の痕跡にほかなりません。大地に深く根ざす彼女の作品は、西洋物質文明の覆う現代社会への挑戦だとみることもできるでしょう。