屏風は、染色家・芹沢銈介を代表する仕事の一つです。芹沢は、型染の特徴を活かし、小さな型を繰り返して長い帯地や着尺などを染めましたが、一方で大きな型紙による繰り返しのない絵画的な型染も手がけました。その代表的なものが屏風で、大画面の表現に型染で挑戦したものです。 本展覧会では、「四季曼荼羅図二曲屏風」「丸紋いろは六曲屏風」「四季文尽くし四曲屏風」など、屏風の名作を中心に、着物やのれんなど80点の芹沢銈介作品をお楽しみいただきます。 展示室の後半には、芹沢の収集品から日本の屏風や絵本などを展示します。芹沢が愛蔵していた「誰が袖屏風」(桃山時代)をはじめとして、大津絵、泥絵、丹緑本、奈良絵本、菓子のひながた本など、芹沢が愛した貴重な品々50点をご紹介いたします。
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