グセアルス展 パターン・シード

ARTLOGUE 編集部2019/03/05(火) - 02:34 に投稿
河川敷や海岸などに流れ着いた陶磁器のかけらを使って、新たな模様を創作する2人組のアーティスト「guse ars(グセアルス)」。当館の開館前には、プレイベントとして「washed pattern TAJIMI~欠片から生まれる未来の模様~」(2015年)を開催いたしました。 今回の特別展「パターン・シード」では、グセアルスが生み出す模様(パターン)と、それぞれの模様の種(シード)となった陶磁器片とを展示。さらに、コレクションの「笠原茶碗」や多治見市が所蔵する陶磁器片等を展示します。これは、タイル製造が始まる前の時代の多治見と、グセアルスの「未来の模様」をつなぐ試みです。「『シード』とは、それぞれの模様の子孫であり種であり、陶片そのもの」と述べるグセアルス。過去の陶片と現在・未来のタイルが行きかう不思議な時空間へお越しください。

戦国桃山の茶入

ARTLOGUE 編集部2019/03/05(火) - 02:33 に投稿
茶入とは、抹茶を入れる陶器製の壺で、中国からもたらされた唐物茶入と国内で生産された和物茶入があり、和物茶入は圧倒的に瀬戸・美濃窯で生産された瀬戸茶入で占められています。 最初の茶入は、13世紀末の窖窯期の小壺と考えられていますが、当初から茶入の用途をもつものとして造られたものであるかは不明です。窖窯期(14~15世紀代)の茶入は、丸壺・肩衝・擂座・大海の四種で、大窯期(15世紀末)になると、新しい器種として芋子・内海・文琳などがつくられるようになり、連房式登窯(17世紀以降)が導入されると大量生産の時代に入り、胴部に箆目や三角形に歪みをもたせた織部茶入がつくられるようになります。 本展覧会では、生産地の観点から考古学的な調査結果を基にして大窯期に入る戦国期から桃山期につくられた茶入の編年的変遷過程を紹介します。

造形と装飾の美

ARTLOGUE 編集部2019/03/05(火) - 02:33 に投稿
当館では、荒川豊蔵の自作品とともに、収集した品々を収蔵しています。古代から現代までの国内外のやきものが基軸となり、その他では書画、金工、漆器、彫刻など、多岐にわたる収集となっています。中でも群として存在する古瀬戸、信楽壺は、彼自身の好みが如実に表れた、豊蔵を語る上で重要な作品群です。古瀬戸は、平安から鎌倉期の唐物写しを行った窯業地「瀬戸」での生産品であり、信楽壺は、室町期の信楽で隆盛を誇ったもので、豊蔵は、武家文化がもたらした力強い造形や装飾にある種の美しさを感じたことでしょう。今回は、造形美、装飾美あふれる鎌倉から室町期のやきものを展示するとともに、それらが豊蔵に及ぼした影響についても考えます。

高野山金剛峯寺 襖絵完成記念 千住 博展 ― 日本の美を極め、世界の美を拓く ―

ARTLOGUE 編集部2019/03/05(火) - 02:33 に投稿
世界的に活躍する画家・千住博が、画業40余年の集大成として障壁画《断崖図》、《瀧図》を世界遺産・高野山金剛峯寺の大主殿に奉納することになりました。本展では襖絵と床の間からなる障壁画44面の感性を記念して、奉納に先駆けて紹介します。 あわせて、千住博の初期の作品からブラックライトの光りによって表情を変える《龍神Ⅰ・Ⅱ》、近年取り組んでいる「クリフ」シリーズなどこれまでの主要作品を一堂に展覧します。

空間に線を引く ― 彫刻とデッサン展

ARTLOGUE 編集部2019/03/05(火) - 02:33 に投稿
彫刻家は素材に働きかけ、何もない空間に作品を表します。彫刻を制作するにあたり、自身のイメージを定着させるためデッサンを描く場合があります。彼らが描いたデッサンは魅力に富んでおり、画家のデッサンにはない美しさがあリます。この美しさはどこから来るのでしょうか。 おおむね画家の絵は、三次元を二次元で表現します。一方、彫刻家のデッサンは二次元から三次元を目指します。対象が空問にどのように働きかけるかということが、常に彫刻家の念頭にあるからです。紙面は空間であり、いわば空間に線を引く感性です。これらの線は、対象の存在感、ものの粗密を表現しているように見えます。これを可能としているのは彫刻家の「手」(触覚)です。 彫刻家にとって、まず重要なのは触覚です。彫刻は視覚以前に触覚にうったえかける芸術です。彫刻家は触覚に導かれて作品を手がけます。彼らの手は描く以前に「触れる手」なのです。このような手によって描かれたデッサンはおのずと画家によるものとは異なります。彫刻家は空問から対象をすくい出すかのように描きます。描くことがすなわち触れることであり、視覚と触覚の連動があります。これが彫刻家のデッサンの特異な点です。そこには、画家のデッサンにはない様々な要素が見出せることでしょう。 本展はプロローグとして橋本平八から始め、具象、抽象の現代彫刻家19人のデッサンと、それに関連する彫刻を展示し、その魅力と創作の秘密に迫るものです。

モンチッチ テン 45周年記念展

ARTLOGUE 編集部2019/03/05(火) - 02:33 に投稿
2019年はモンチッチ発売から45周年となる記念すべき年です。 上目遣いの瞳と印象的なふっくらほっぺを持つモンチッチは1974年に発売され、爆発的ブームを巻き起こしました。翌1975年からは海外でも販売され、世界中で人気者となりました。 横浜人形の家ではモンチッチ発売45周年を記念して、昨年発売されたオフィシャルブック「モンチッチ ボン」の内容に沿って、モンチッチの歴史を振り返ります。また、これまでに発売されたモンチッチ達も横浜に大集合!半世紀近くに渡って、日本のみならず世界中で多くの人々に愛され続けているモンチッチ達に是非会いにきて、そして癒されてください。