ウィリアム・モリス　原風景でたどるデザインの軌跡

ARTLOGUE 編集部が 2018/02/23(金) - 01:30 に投稿

デザイン：ウィリアム・モリス　内装用ファブリック《メドウェイ》1885年　
木版、色刷り、インディゴ抜染、木綿 photo©Brain Trust Inc.

ウィリアム・モリス(1834-1896)は、ロンドン近郊に生まれ、オックスフォード大学在学中に思想家・ジョン・ラスキンの影響を受けて中世に憧れ、同時代、産業革命のもたらした芸術の機械化、量産化の傾向に反発し、純正な素材、誠実な手仕事の重要性を訴え、友人のロセッティ、バーン＝ジョーンスらとモリス・マーシャル・フォークナー商会を設立しました。

モリスは同商会（後のモリス商会）で、陶板、壁紙、織物、刺繍、ステンド・グラスなどのデザインを手掛け、自身の理念を実践しました。また、1891年にケルムスコット・プレスを創設し、優れたデザインの書籍を多数手がけたことでも知られます。

本展では、モリスおよび仲間たちのデザインした家具、テキスタイル、書籍などを紹介するとともに、世界を旅しながら撮影する写真家・織作峰子が捉えたゆかりの地を合わせて紹介し、「生活と芸術の一致」を唱えたモリスを取り巻く環境を紐解きます。

誕生から百年以上を経た現在においても、モリスの思想およびデザインは色褪せることのない魅力を放っています。モリスの生涯に寄り添い、創作の遍歴を詳らかにすることが本展のねらいです。

＜展覧会構成＞　～約100点を展観～

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Ⅰ　少年期から青年期〈1834-59〉
Ⅱ　レッドハウスからクイーン・スクエアへ〈1859-71〉
Ⅲ　ケルムスコット・マナー〈1871-96〉
Ⅳ　ケルムスコット・ハウスとマートン・アビー〈1878-96〉
V　ケルムスコット・プレス〈1891-96〉
Ⅵ　アーツ・アンド・クラフツ運動とモリスの仲間たち

＜関連事業＞

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●記念講演会「モリスの活動と彼を巡る人々」
　　　講師：高橋秀治氏（岐阜県現代陶芸美術館館長）
　　　日時：2018年２月25日(日)14:00～15:30
　　　会場：講義室（当日先着順）※参加無料
●ワークショップ「はじめての活版印刷」
講師：大杉晃弘氏（編集者、活版印刷工）
　　　日時：2018年３月３日(土)①10:00～②13:00～③15:00～
　　　会場：１階講義室
　　　定員：18名（各回６名×３回）①②小学生③中学生　
　　　　　　 ※２月６日(火)より電話にて受付
　　　参加費：５００円（材料費）　　
●学芸員によるギャラリートーク
　　　日時：３月４日(日)、３月17日(土)14:00～（要観覧券）

＜展覧会概要＞　

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会　期：2018年２月17日(土)～３月25日(日)　月曜日休館
会　場：豊橋市美術博物館１階展示室２～３、特別展示室
主　催：豊橋市美術博物館、中日新聞社
観覧料：一般・大学生1000(800)円、小・中・高生400(300)円
※（　）内は20名以上の団体料金。　　　　　　
※本展の有料観覧券（半券可）で、「森緑翠と白士会」展も観覧できます
（1/30～3/4、1枚につき1人1回）