かわいい浮世絵 おかしな浮世絵

ARTLOGUE 編集部2018/12/11(火) - 12:56 に投稿
江戸時代の浮世絵には、美しい遊女や格好の良い役者たち、人気の名所など、当時の人々が夢中になった、さまざまな流行や風俗が数多く描かれています。 しかし、江戸時代から150年以上たった現在、当時の人と全く同じ感覚で浮世絵を楽しむのは、たとえ予備知識があったとしても、なかなか難しいことかもしれません。 では、「かわいい」や「おかしい」といったキーワードで、浮世絵を見てみたらいかがでしょうか。 浮世絵には、今の目からみても素直に「かわいい!」と口に出してしまうような動物や子どもたち、あるいは思わず吹き出してしまうような奇妙な生物、ドタバタ喜劇を繰り広げるユーモラスな人たちがたくさん登場します。 理屈抜きで楽しいこれらの絵を見るとき、私たちは江戸時代の人たちとほぼ同じ感覚を共有できるのかも知れません。 ぜひ気楽な心持ちで、たくさんの「かわいい」「おかしな」浮世絵をお楽しみください。

絵本にみる日本画

ARTLOGUE 編集部2018/12/11(火) - 12:56 に投稿
今日、絵本は人々に幅広く愛され、様々な物語が世代を超えて読み継がれています。 なかでも、話のあらすじに沿った挿絵は読者の想像力を高めるとともに、豊かな色彩や特徴ある表現を伴って、ストーリーに温かさや力強さを与えています。 昨今、絵本は子どもが楽しむばかりではなく、おとなにもその魅力を存分に伝えており、お気に入りの絵本を手元に置いて楽しむ方も多いようです。 こうした絵本の原画が、専門の絵本作家だけでなく、日本画家によっても手掛けられていることは、あまり知られていません。 そこでこの度、日本画家による絵本の仕事にスポットを当て紹介します。 本展ではまず、絵本原画を一作品として鑑賞いただき、そこに見られる日本画の要素や技法、そして絵本としての特性を踏まえた独特の表現などをご覧いただきます。 同時に、出品画家による本画作品も併せて展示し、両作品の表現の比較或いは、そこに通底する創意を鑑賞する機会ともしたいと思います。 日本の美術界を代表する日本画家たちによる絵本挿画が紡ぐ物語とのハーモニーを是非この機会にお楽しみ頂けましたら幸いです。