茨城県北芸術祭 (KENPOKU ART )
芸術祭会場に想定されている茨城県の北部(茨城県北地域6市町)は風光明媚な海浜部と自然豊かな山間部の双方が複合して独自の世界を形作っている。そこは、伝統的な文化・社会に根ざした生活が営まれている一方で、大都市東京も近く、現代の新しい技術、文化からも至近距離にある。 茨城県内の歴史を振り返ってみると、この地域では江戸の末期から炭鉱が開かれ、日立周辺は銅鉱山、工業・産業が発展し、明治以後の日本の近代化を支えた地域であった。一方、北茨城の五浦はアジアの美学の重要性を唱えた岡倉天心や横山大観らが居を定め、日本近代美術の発展と深い関わりを持ったことで知られている。 近年では、アーティストのクリストが、常陸太田にアンブレラ・プロジェクトを実現し、