驚異の超絶技巧!明治工芸から現代アートへ
本物と見まがう野菜や果物、自在に動く動物や昆虫、精緻な装飾や細かなパーツで表現された器やオブジェ…。近年注目の高まる明治工芸と、そのDNAを受け継ぐ現代の作家たちによる超絶技巧の競演をご覧いただきます。人間の手が生み出す奇跡のような技術に加え、洗練された造形センスと機知に富んだ、驚異の美の世界をお楽しみください。
レントゲンヴェルケの元祖、レントゲン藝術研究所の実質のオーナーであった玄趣庵宗雪こと池内克哉の様々なコレクションは、その本筋である侘び茶の世界に止まらない、ユニークな広がりを持っている。
芸術作品は本質的にある種の機能を帯びている。彼の自由度の高い視点は、作品の「機能」の読み替える。この読み替えによって、作品は新たな意味や価値を持つのだ。
新たな意味を与えられたコレクションに対し、現代美術のギャラリーであるレントゲンヴェルケオーナー池内務は何を組み合わせるのか?さらにどのような価値の組み替えが行われるだろうか。池内親子による趣味性の高い、楽しい展示を企む。
京都府とARTISTS' FAIR KYOTO実行委員会は、京都を舞台に現代アートにフォーカスした「ARTISTS' FAIR KYOTO(アーティスツ フェア キョウト)」を初開催します。
何かにそっくりなものを目にしたとき、私たちは「すごい!これ、本物?」と、素朴なおどろきをおぼえます。目に見えるものをあるがままに再現したいという欲望は、私たちの心に深く根ざした、古くて新しい感情なのではないでしょうか。
初期の洋画家たちは、西洋美術の流入を刺激として、再現的描写技法の獲得につとめました。明治の外光派は、自らの感覚に忠実に現実の世界を再現しようとし、続く世代の画家たちは、求道的ともいえる厳しい態度で、対象の本質に迫ろうとする動きも出ました。絵画の表現としての「写実」へのアプローチは異なりますが、感覚に直接はたらきかけるような現実感を求めたという点で、いずれも、「そっくり」であることの魔力に魅入られた画家たちだといえるでしょう。