ルノワール
世界に誇る吉野石膏コレクション<br>印象派からその先へー
日本における西洋美術のコレクションは今から百年ほど前、第一次世界大戦が終了した1910 年代の末に始まります。松方幸次郎、大原孫三郎、福島繁太郎といった人々が、日本の西洋美術コレクションの中核となる作品を収集したのがこの時期です。その後も日本人の西洋美術に対する情熱は衰えず、数々の優れたコレクションが形成され、現在に至っています。
石膏建材メーカーとして知られる吉野石膏株式会社は、1970年代から本格的に絵画の収集を開始し、2008年には吉野石膏美術振興財団を設立。コレクションのさらなる拡充と調査研究を推進してきました。そうして形成された西洋近代美術のコレクションは、質量ともに日本における歴代のコレクションに勝るとも劣らぬ内容を誇っています。現在、その多くは創業の地、山形県の山形美術館に寄託され、市民に親しまれています。
山王美術館 10周年記念展 「コレクションでつづる フランス近代名画展」
印象派、記憶への旅
ザ・ベスト モネ、ルノワール、大観から靉嘔まで
印象派への旅 海運王の夢 バレル・コレクション
印象派への旅 海運王の夢 バレル・コレクション
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松方コレクション展
ポーラ美術館コレクション モネ、ルノワールからピカソまで
2002年、箱根に開館したポーラ美術館は、国内屈指の充実した西洋絵画コレクションを誇ることで知られています。本展では、そのコレクションの中から、特に人気の高い印象派を代表するモネ、ルノワールをはじめ、ポスト印象派のセザンヌやゴーガン、フォーヴィスム(野獣派)のマティス、さらにはキュビスムのピカソといった巨匠たちによる作品72点をご紹介し、個性豊かな作品群が織りなす豊潤なフランス近代絵画の魅力に迫ります。
作品紹介
第Ⅰ章|印象派の誕生:モネとルノワール
都市と自然の中で風景画の制作に勤しんだクロード・モネと、肖像画を得意とし古典的モティーフである裸婦の表現を追究したピエール・オーギュスト・ルノワール。印象派を代表するこの二人は、1869年にセーヌ河畔のラ・グルヌイエールでともに戸外制作を行った際、筆致を強調しながら混じり気のない明るい色彩を並べる「筆触分割」と呼ばれる技法を創り出しました。
この章では、ポーラ美術館の誇る西洋美術コレクションの中でも特に人気の高い印象派の画家たちの作品と、彼らに先駆けるギュスターヴ・クールベやエドゥアール・マネらの作品あわせて31点を紹介し、印象派の誕生とその展開を辿ります。