日本芸能実演家団体協議会(芸団協)

育児・介護と仕事の両立は不可能? アートの現場のワーク・ライフ・バランスとは:アートをおしきせ 20180515

ARTLOGUE 編集部2018/05/15(火) - 23:52 に投稿

数年アートの制作、クリエーションの現場に関わらせてもらった実感として、女性の多い職場であると思います。

短い期間の自分の経験を振り返ると、朝日新聞の記事「育児・介護「仕事と両立難しい」5割 演劇・バレエ制作スタッフを調査」は身につまされました。

「日本芸能実演家団体協議会(芸団協)」がまとめた報告書によると、劇団やバレエ団の公演に携わる制作スタッフの内、5割の方が、育児や介護の必要性が生じた場合に仕事を続けられないと答えたのだそうです。 この報告書はもともと文化庁の委託で労働環境改善目的で行われた調査によるものとのこと。1132人に調査票が送られ、女性が7割を占める282人から回答がありました。 同団体が2016年度、公共劇場スタッフ向けに行った調査では、6割の方が同じ答えを出しています。

人生を進めていく中で、育児も介護も起こり得るもの。それだけでなく自身が体調を崩してしまうことも十分あり得ます。いずれも生きていればあるだろうという環境、状況の変化ですが、それに応じて仕事の方をコントロールすることが難しく、やめざるを得ないのはとても残念です。