現代美術

「ソフィ カル ― 限局性激痛」原美術館コレクションより

ARTLOGUE 編集部2018/12/11(火) - 12:53 に投稿
世界的に注目されるフランスの女性現代美術作家、ソフィカル。19年前に原美術館で開催し、大きな反響を呼んだソフィカルの個展「限局性激痛」(1999-2000年)を、フルスケールでご覧いただく再現展が開催されます。鑑賞者にさまざまな問いを投げかけるカルの作品を、この機会に是非ご覧ください。

「光の情事」 ── 篠山紀信

ARTLOGUE 編集部2018/12/11(火) - 12:52 に投稿

篠山紀信は国内外を巡回している「写真力」展において2018年11月現在まで全国31か所の美術館で100万人間近まで動員しており、1950年代から現在に至るまで写真界の第一線を走り続けています。

スペインのアーティスト アントニ・クラーベのアトリエに着想を得て作られた、安藤忠雄設計 人工照明の一切ない、自然光のみで作品を観賞する光の美術館。そこには、アントニ・クラーベの作品が並び、ひとつの芸術的表現として完結している。

そんな空間の中に、篠山紀信がモデルやマネキンを呼び入れて、新たな作品を創り出した。その作品を、その空間で観賞する。

篠山紀信の野心的な新作!ぜひご高覧ください。

柳原義達―ブロンズ彫刻と原型

ARTLOGUE 編集部2018/12/09(日) - 17:38 に投稿

ブロンズ彫刻は、粘土等で形作られた作品を石膏や樹脂などに置き換え、それを「原型」として鋳型を製作、熱した銅合金を流し込み鋳造したものです。粘土自体は加工がしやすい反面、変形しやすく長期保管が困難なこと、鋳造の直接の型としては使用できないことから、原型の製作段階で消滅するのが一般的です。

三重県立美術館は、2002年、彫刻家・柳原義達氏から72点のブロンズ作品の寄贈を受け、その後、主要な作品の原型もあわせてご遺族よりご寄贈いただきました。

ブロンズ鋳造の過程においては、職人の高い技能だけでなく、仕上げの着色にいたるまで彫刻家本人による確認作業が重要です。そのため、当館は現在保管している原型を、柳原氏が亡くなられて以降、新たな鋳造が行われないよう管理してまいりました。しかしながら原型は、柳原氏が直接修正を加えたものであり、ブロンズ作品にはない魅力があることから、展示可能な状態へと修復する作業を4か年かけておこない、昨年無事終えることができました。

今回はその記念の展覧会となりますが、ブロンズ作品と原型がまとまったかたちで多く展示されるだけでなく、初展示の作品《天女のマケット》や《風見の鶏》なども含めてご紹介いたします。
 

パラランドスケープ “風景”をめぐる想像力の現在

ARTLOGUE 編集部2018/12/09(日) - 17:09 に投稿

普段何気なく見ている風景も、見る人の背景にある文化や生活が異なれば印象や読みとる情報も変化します。それは、数々の詩や物語、芸術作品や映像が、風景に対する私たちの感受性や想像力を育て、文化的アイデンティティを形づくってきたためです。いま、SNSの普及やテクノロジーの進展によって、私たちの視覚体験は空間的・時間的な制限を超越し、日常で目にする風景の質も大きく変化しています。その変化は、新しい認識をもたらす一方で、固有の文化・風土に根差した風景への感受性を均質化し、地域の景観や共同体の破壊にもつながりかねない危険性をはらんでもいます。

いま、眼の前にある生の“風景”と切実かつ親密によりそうためには、どのような想像力のはたらきが有効になるのでしょうか。この問いと向き合うための機会として「Para-Landscape」展は企画されました。美術館の5つの空間を舞台に5名のアーティストが作りだす、それぞれの”風景”=パラランドスケープがそのヒントを与えてくれるでしょう。
*「Para-」…「~を越えて」あるいは「~とともに」「~にそって」を意味する接頭辞。

〈出品作家〉
伊藤 千帆、稲垣 美侑、尾野 訓大、徳重 道朗、藤原 康博
 

ドアノーの愛した街パリ<br>ROBERT DOISNEAU 展

ARTLOGUE 編集部2018/12/08(土) - 20:30 に投稿

ロベール・ドアノー は世界で最も人気のある20世紀を代表する写真家です。パリ郊外のジョンティイに生まれ、石版画を学んだ後、18歳頃より本格的に写真の世界に入ります。雑誌『ヴォーグ』や『ライフ』などに写真を提供し、短編映画の制作に携わる傍ら、生涯に渡りパリとパリに生きる人々を撮影し続けました。

雑踏の中を自由に歩き廻りとらえた数々の情景は、ドアノーの持つ洗練されたエスプリとユーモアで鮮明に写しだされています。カメラという機械を感じさせない彼の写真は、まるで一瞬のドアノー自身のまばたきであるようです。「写真は創るものではなく、探すものだ」というドアノーの言葉の中に、数々の作品を生み出していった彼の確たる姿勢が感じられます。

本展は、何必館コレクションの中から、「子供達」「恋人」「酒場」「街路」「芸術家」の5つのテーマで構成し、サイン入りオリジナルプリント約60点の作品を展覧いたします。この機会に是非ご高覧下さい。

何必館・京都現代美術館長 梶川 芳友



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「不思議の国のアリス展」神戸展

ARTLOGUE 編集部2018/12/07(金) - 21:55 に投稿

イギリスの作家、ルイス・キャロルの名作「不思議の国のアリス」は誕生から約150年を迎え、すでに170もの言語に翻訳され、初版から毎年途切れることなく出版され続けている世界的ベストセラーとなっています。少女アリスが迷い込む不思議な世界とキャラクターは、今もなお、国や地域、年齢を問わず多くの人を魅了し続けています。

本展は「不思議の国のアリス」の原点や、現代に至るまで、様々な分野に影響を与え続けるこの物語の魅力を、日本初公開を含む貴重な作品と共に紹介します。

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内山聡「stripe(s) 」

ARTLOGUE 編集部2018/12/07(金) - 20:05 に投稿

内山はこれまで「平面絵画とは何か?」を問い、この15年作家活動を続けてきました。同時に、決して高度な技巧を要さず、ひたすらに単純作業を繰り返すこと、労働として関わった時間が集積して物質化されるものが、美術作品になり得ることを提言してきました。

例えば、「It’s growing up」(2009~2015)では、10色の紙テープを無作為に選び取り、ただひたすらに巻き続けた作品や、エアセルマットの無数の気泡に絵の具を注入したシリーズ「injected painting」(2014~2017)など、果てしない単純労働の積み重ねが美術となり、それらをあえて平面絵画として発表することを続けています。

今回発表する「stripe(s)」も同じテーマのもと制作されています。様々な色の糸を作家自身の両腕を広げた長さに切り、支持体に何万本も単に括り付け垂らした状態を作品として展示します。

それらは今後も無限に続く作業の、ある段階に過ぎないのかもしれません。この機に内山の「平面絵画」をぜひご覧ください。
 

A-Lab Exhibition Vol.16「飯川雄大個展 デコレータークラブ 配置・調整・周遊」<br>アーティスト・トーク(全3回)

ARTLOGUE 編集部2018/12/07(金) - 18:37 に投稿

本展覧会期中に、キュレーターやアートプロジェクトのディレクター、建築家など第一線で活躍されているゲストの方々を迎え、飯川雄大とのトークイベントを行います。全3回を通して参加することで、本展覧会がより深く、より面白く感じられるこちらのイベントに是非足をお運びください。お越しいただいた方に、「飯川雄大オリジナル缶バッチ」をプレゼントします!

澤田知子展「影法師」

ARTLOGUE 編集部2018/12/05(水) - 20:47 に投稿

MEMにて澤田知子個展「影法師」を開催します。

影法師

前作FACIAL SIGNATUREから取り組んでいる「どうやって人は人を判断するのか」という疑問は未だ解決しないままですが、ずっと作りたかった作品、でもどうやったら形にできるのか分からなかった映像作品が、実は「どうやって人は人を判断するのか」ということを考えることに繋がると気がつきました。作るにあたって少々秘密を組み込みましたが、最終的に写真の基本でもある光と影の表現として完成しました。

澤田知子

 

omnis「EVOLVING -イメージの解体リアリティヘの挑戦-」

ARTLOGUE 編集部2018/12/05(水) - 15:05 に投稿

「EVOLVING」という主題は、現代美術家金子透が1992年にアートディレクトした展覧会の名称です。展開して深く掘り下げるという現代美術の基本的姿勢を実践する意味での命名であり、これは現在の金子の姿勢でもあります。

本展について金子は次のように語ります。

2000年からの個展ESPACEシリーズで、私は一人の偉大な芸術家との出会いを機に、深く掘り下げる姿勢を更に強めました。私はこの意志を受け継いだアーティスト達と「omnis」というグループを立ち上げ、かつての意味を込めるため、我々の展覧会を「EVOLVING」としました。「イメージの解リ体アリティヘの挑戦」、ここでのイメージとは観念化されたイメージのことで、言葉の外の表現こそが美術に貢献できると信じるが故の副題です。リアリティとは鑑賞者の相対的な感じ方による結果です。いずれも観念的に理解して見るということではなく、美味しい、暖かい、などを感じることと同様に、作者の精神の浄化の結果としての作品に同調し、新しい体験をして頂ければ幸いです。

2017年に続く2回目となる本展覧会では、新作を含むドローイング・ペインティング約30点を展示します。是非ご覧ください。