デジタルとリアルの境界が入り交じる。沼田 侑香個展 「Sampling Theorem」開催

ARTLOGUE 編集部2021/01/07(木) - 20:27 に投稿
デジタルとリアルの境界が入り交じる。沼田 侑香個展 「Sampling Theorem」開催

2020年4月からスタートした「MONTBLANC× The Chain Museum」はリシュモンジャパン株式会社 モンブランとThe Chain Museumのコラボレーション企画。

MONTBLANC×TCM

これまで、筆記具ブランドで知られるモンブランの、日本における旗艦店であるモンブラン銀座本店を舞台に、若手アーティストの作品展示を開催してきました。その第3弾として、2021年1月14日(木)より、初の個展形式で沼田 侑香 「Sampling Theorem」が始まります。展示販売される本展では、お気に入りの作品のご購入も可能です。

1992年生まれの沼田は、物心を持った時からネットが生活に欠かせない存在であるいわゆるデジタルネイティブ世代。パソコン上で加工されたイメージをインスタレーションや、絵画などに落とし込み、作品を展開しています。作品に用いられる、人間や、食べ物、街の風景やコンピュータ上のグラフィックなど日常に密接なモチーフは、見る人の心に親近感や既視感を彷彿とさせます。インスタレーションの素材の一部にアイロンビーズという子供のおもちゃを使用するなどアナログな表現方法を用いる一方で、コンピューターバグのような視覚的ズレを発生させる手法によってデジタルなイメージを作品に取り込んでいます。

沼田 侑香 freeway colaを持つ手 制作年:2020年 
沼田 侑香 freeway colaを持つ手 制作年:2020年 

 

沼田 侑香 Utopia  制作年:2019年 展示:「世界の砂を露で洗う」より
沼田 侑香 Utopia 制作年:2019年 展示:「世界の砂を露で洗う」より

本展タイトルの「Sampling Theorem(標本化定理)」とは、アナログ信号をデジタル信号へと変換する際に、どの程度の間隔で標本化(Sampling)するのがよいかを定量的に示す定理のこと。標本化された格子状の離散的データは「画素」あるいは「ピクセル」と呼ばれ、デジタル画像の最小単位となります。沼田は、この最終単位をイメージの根源的な要素として捉え、身体を通じたアプローチを加えました。今回彼女が挑むのは、デジタルなものとリアルなものの境界の攪拌であり、二次元と三次元を往還するイメージの創出です。アーティストの手仕事によって浮かび上がるひとつひとつの要素がもたらす不思議な鑑賞体験を是非体感してみませんか。

 

開催概要
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会 期:2021年1月14日(木)~3月31日 (水)
*会期が変更になる場合がございます。
会 場:モンブラン銀座本店 (2F・3F・ショーウィンドウ)
休 館:会期中無休
時 間:11:00~20:00
料 金:無料

※その他詳細や最新情報についてはこちらからご確認いただけます。

 

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