風景にある空気感や存在感をキャンバスに捉える―<br>畑山太志の個展「素知覚」が開催中

ARTLOGUE 編集部2020/07/03(金) - 17:41 に投稿
風景にある空気感や存在感をキャンバスに捉える<br>畑山太志の個展「素知覚」が開催中

6月26日より神宮前(東京都)のギャラリーEUKARYOTE(ユーカリオ)にて畑山太志の個展「素知覚」が開催中です。

前澤友作氏が会長を務める公益財団法人現代芸術振興財団主催のアートアワード「CAF ART AWARD 2014」で優秀賞と名和晃平賞を同時受賞した畑山は、絵画の領域で、目にはみえないものの、視覚以外の身体感覚で確かに感じる空気感、存在感を表現する方法を探求。一見白いキャンバスにみえるほど色彩を削ぎ落として厳かな存在感のみを緻密にかきこむ手法からはじまり、近年では、知覚の外側にあるものに目を向け色彩豊かな筆致を重ねる創作に取り組んできました。

今回の個展では、知覚の内側、事象に自ずと反応する「素」の知覚に改めて向き合い、原点回帰ともいえる白基調の新作を発表します。

《花の生・花の死》 2019-2020 キャンバス、アクリル 910 × 727 mm
《花の生・花の死》 2019-2020
キャンバス、アクリル
910 × 727 mm

ギャラリーの1階に白基調の絵画シリーズ、2階には、生物学の概念である環世界を題材とする「天気図」や新たな展開となる「草木言語」を展示し、これまでの制作を網羅する内容となっています。

「天気図 #3」 2019-2020 キャンバス、アクリル 1620 × 1303 mm
《天気図 #3》2019-2020
キャンバス、アクリル
1620 × 1303 mm

 

「草木言語」は木々が私たちとは異なる原理で知覚を共有する説と、AIなどデジタル世界においても同様に生命が宿り、ある種の自然を生成するメカニズムにも目を向け取り入れたシリーズ 《草木言語 #1》2020 キャンバス、アクリル 455 × 380 mm
「草木言語」は木々が私たちとは異なる原理で知覚を共有する説と、AIなどデジタル世界においても同様に生命が宿り、ある種の自然を生成するメカニズムにも目を向け取り入れたシリーズ
《草木言語 #1》2020
キャンバス、アクリル
455 × 380 mm

 

《草木言語 #2》 2020  キャンバス、アクリル  530 × 727 mm
《草木言語 #2》 2020
キャンバス、アクリル
530 × 727 mm


氾濫する情報で目まぐるしい昨今、自分に備わったありのままの知覚に目を向ける機会はなかなか得難いもの。
会場に足を運んで、心の感覚を研ぎ澄ましてみてはいかがでしょうか。


■開催概要
会期:2020年6月26日(金)~ 7月17日(金)
会場:EUKARYOTE 1F-2F( 東京都渋谷区神宮前3-41-3)
時間:12:00~19:00
休廊:月曜日
料金:料金

※詳細や最新情報はこちらからご確認いただけます。

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