生誕110周年 野口久光 シネマ・グラフィックス

ARTLOGUE 編集部2019/04/13(土) - 02:30 に投稿

野口久光(1909-1994、宇都宮市生まれ)は、東京美術学校(現・東京藝術大学)卒業後、映画配給会社・東和商事(現・東宝東和)に入社、ヨーロッパ映画の宣伝に従事し、戦前戦後にかけて1,000枚を超える映画ポスターを描きました。そのポスターは、タイトルや俳優の名前まですべて手描きで、作品の雰囲気と内容を豊かに表現した「一枚の絵画」としての魅力に溢れています。『大人は判ってくれない』(1959)の監督フランソワ・トリュフォーは、野口の日本版ポスターに感激し、続編のなかに登場させたという逸話も残っています。

野口久光は戦前から映画、ジャズ、ミュージカルの評論家としても活躍し、デューク・エリントンやカウント・ベイシーなど、内外のジャズの巨匠たちと親交を結びました。日米の音楽文化への貢献により、ニュー・オリンズとルイジアナ州クローリーの名誉市民にも選ばれました。

野口久光の生誕110周年を記念する本展では、映画ポスターやその原画、映画スターやジャズプレーヤーのポートレート、さらにデザインを手がけた書籍・雑誌・レコードジャケットなど、約400点に及ぶ作品・資料を一堂に会します。また山形市は2017年、映画分野でユネスコ創造都市ネットワークへの加盟が認定されました。本展会期中、10月に開催される山形国際ドキュメンタリー映画祭2019と連携したプレイベントも実施されます。時代を経てもその輝きを失わない野口久光のグラフィック・デザインの世界を、映画の都・山形で紹介します。ぜひご覧ください。 

開催期間
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生誕110周年 野口久光 シネマ・グラフィックス
展覧会ジャンル
展覧会
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定休日メモ
4月8日(月)、15日(月)、22日(月)、5月7日(火)
料金情報
一般 900円 / 高大生 600円 / 小中生 400円

※土曜日、5月5日は中学生以下無料
※20名以上団体は各2割引、障がい者とその付添者1名は各半額
※キャンパスメンバーズ制度登録校の学生は学生証提示で無料
※フォーラム山形野口久光展関連企画上映会チケット持参の方は100円引き