絵画と社会 ~ 神戸の行動美術、各人の道 ~

ARTLOGUE 編集部2019/04/03(水) - 02:31 に投稿

戦前に二科会で活躍し、戦後同会へは戻らず別の団体を結成した人々がいました。古家新(1897-1977)、田中忠雄(1903-95)、小出卓二(1903-78)は、1945年11月の行動美術協会創立時のメンバーでした。古家と田中は兵庫県立神戸第二中学校(現・兵庫高校)の卒業生です。大阪市出身の小出は、神戸市に転居後、瀬戸内海や神戸港に取材した風景画を描きました。 神戸市出身の貝原六一(1924-2004)は彼らより一世代若く、風刺の効いた題材を好みました。南和好(1932-2014)は加古川市出身。神戸新聞社に勤務し、幻想的な作品を発表しました。田中徳喜(1931-2014)と中右瑛(1934-)は、貝原六一に師事しました。田中徳喜は神戸市兵庫区の生まれ、グラフィックデザイナーとしても活躍しました。中右は大阪市出身、《シェリト・リンド》と題する抽象画シリーズを毎年発表しています。行動美術の画家たちは、社会性を意識した作品を描くことが多い印象を受けます。 本展では寄贈後、初公開となる作品を20点ほど含む65点の作品を紹介します。川西英(1894-1965)の珍しい軸装木版画(新収蔵品)も併せて展示します。

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絵画と社会 ~ 神戸の行動美術、各人の道 ~
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展覧会
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