佐藤浩一 第三風景

ARTLOGUE 編集部2019/03/31(日) - 22:09 に投稿

この度金沢21世紀美術館は、今日でもなお視覚中心的な作品が多数を占める中、視覚のみならず、非視覚的な感覚、聴覚・嗅覚をも揺さぶる新たな表現を取り上げ、美術館活動の次なる可能性を探求する展覧会を開催します。こうした特徴的な表現を、これまでlab.シリーズなど数々の実験的な取り組みを紹介してきたデザインギャラリーで取り上げます。

佐藤浩一(1990-)は、人類学や植物学への関心から、これまで様々な境界線上を曖昧に揺れ動く存在の可能性を考察してきました。「わたし」と「わたしならざるもの」の合間にある、見えないけれど確実にあるその境界を問い、これらの存在がその間で揺れ動きながら共生するこれからを、映像やインスタレーションのみならず、音や香りといった非視覚的なメディウムをも複合的に組み合わせながら表出しています。

本展のタイトル「第三風景」は、風景の進化を自然のみに委ねた空間を指し示すフランスを代表する庭師ジル・クレマンが提唱した概念で、都市の空き地や農村の放棄地・国境地帯など、人間が顧みない、あるいは抑圧している場所を、あえて生物多様性を受け入れられる特権的な場として積極的に評価した言葉です。様々な要素が複雑に混在し得る第三風景は、これからの私たちの社会における、人と植物の関係性の在り方に示唆を与えるものであるといえるかもしれません。本展
はこの象徴的な言葉を起点に、イチジクの生殖をテーマとした「Mutant Variations」、人工湖をテーマとした新作を含めて、佐藤浩一の現在地を俯瞰します。

 

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開催概要
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会    期:2019年4月27日(土)~8月25日(日)
会    場:金沢21世紀美術館 
時 間:10:00~18:00(金・土曜日は20:00まで)
*金・土曜日は20:00まで
休 館:月曜日、5月7日、7月16日
*ただし4月29日、5月6日、7月15日、8月12日は開場
料 金:一般1,200(1,000)円、大学生800(600)円、小中高生400(300)円、65歳以上の方1,000円
*( )内は団体料金(20名以上)及び前売りチケット料金


■関連イベント
◯アーティスト・トーク 「佐藤浩一 第三風景」
日 時:4月6日(土) 14:00~15:00
会 場:金沢 21世紀美術館 デザインギャラリー
料 金:無料 


◯佐藤浩一 トーク
日 時:4月5日(金)18:00~19:00
会 場:KUMU 金沢
石川県金沢市上堤町 2-40
料 金:無料

開催期間
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「佐藤浩一 第三風景」金沢21世紀美術館
展覧会ジャンル
展覧会
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