川島秀明は1969年愛知県生まれ。1991年東京造形大学卒業後、1995年から2年間比叡山延暦寺での仏道修行などを経て、2001年アーティストとしての制作活動を開始します。活動初期より、川島は一貫して自意識と向き合い、顔、そしてそこに現われる繊細で複雑な感情を描き続けてきました。川島作品を観る者は、うっすら塗られた色のグラデーションの巧緻さと、時に強く、時に憂いを帯びた魅惑的な眼や表情に引き込まれ、自分とどこか繋がる部分があるような、心揺さぶられるような感情を覚えるでしょう。
今までに国内外で多数の展覧会に出展しており、主な展覧会に、「Japanese Experience Inevitable」(ザルツブルグ近代美術館、オーストリア、2004年)、「ライフ」(水戸芸術館、2006年)、「アイドル!」(横浜美術館、2006年)、「Little Boy」(村上隆キュレイション、ジャパン・ソサエティー、ニューヨーク、2006年)など。2007年には韓国のポチョン・アジア・ビエンナーレにも出展し、2009年には韓国のKukje Galleryで、2011年、2014年にアメリカのRichard Heller Galleryで2度の個展を行っています。
本展は、2014年 8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Galleryで開催した個展「come out」以来、小山登美夫ギャラリーでの4年ぶり5度目の個展となり、新作を発表します。
〈本展ついて〉
本展のタイトル「Youth」に関して、川島は「自分が描いているものは、その当時(10代の頃)への蟠りではないかと思い当たりました。ナルシシズムだったり恋愛だったり進路だったり、後悔の混じった感傷が強くあって、それが絵を描かせるのではないかと。」と語ります。川島作品に通底する、自意識やナルシシズム。まるで自他の存在を確認するかのように作品に向き合い、疑い、否定し、葛藤しながら制作をし続けてきた川島にとって、作品制作とは、居心地の悪さを感じながらも、生きるために必要な日々の営みなのかもしれません。
[gallery 4701]※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為は法律で禁止されています。
開催概要
----------------------------------------------------------
会 期:2018 年11月24日(土)~12月22日(土)
会 場:小山登美夫ギャラリー
時 間:11:00~19:00
休 廊:日・月・祝
〈同時開催〉
川島秀明 [2001-2014]
会 期:2018年11月22日(木)~12月17日(月)
会 場:8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery
時 間:11:00~20:00
休 廊:会期中無休