特別展 「明恵の夢と高山寺」

ARTLOGUE 編集部2018/10/16(火) - 02:30 に投稿

2018年3月に開館した中之島香雪美術館で、初めての特別展を開催します。
京都市の北西にある高山寺の歴史は、鎌倉時代初頭に明恵上人(1173-1232)が後鳥羽院から栂尾の地を与えられた頃にはじまります。
その後、高山寺は明恵上人の存在とともにあり、現在もその遺徳は寺の隅々まで及んでいます。

同展では、魅力的なエピソードに満ちた「明恵」という人間に迫ります。
わけても、語る上で欠かせない「明恵の夢」を切り口にします。
明恵が19歳の修行期から58歳の晩年まで自分の見た夢を記した「夢記」は、行数にして2500行を超え、点数にして470点余りという膨大な数が現在まで伝わっています。
夢、夢想、夢感など、生涯の大部分にわたる夢の記録が残り、明恵の人生の重要な側面を照らし出します。
明恵の「夢記」は、しばしば「夢日記」と称されてきましたが、その位置づけは日記にとどまらず、仏教者としての真摯な修行の一環でした。
村山龍平(1850~1933)の収集品にも「夢記」があります。
同展ではその一巻を手がかりに、各所に所蔵される「夢記」とそれに関連する絵画、彫刻作品を通して、明恵にとっての「夢」の意味を探るとともに、朝日新聞文化財団の助成により修理が完成した全四巻の鳥獣戯画も紹介します。明恵が馳せる夢想の行方を追ってみましょう。

※期間中展示替えがあります。
前期:3月21日(木・祝)~ 4月14日(日)
後期:4月16日(火)~5月6日(月・振替休日)

開催期間
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特別展 「明恵の夢と高山寺」中之島香雪美術館
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