仏教美術

福島復興祈念展「興福寺と会津」

ARTLOGUE 編集部2019/04/26(金) - 02:30 に投稿
興福寺と会津―。この縁(ゆかり)は平安時代初期にさかのぼります。奈良・興福寺から会津の地を訪れた高僧・徳一がもたらした信仰・文物をもとに、会津の仏教文化は「仏都会津」と称されるほど花開きました。本展は、東日本大震災復興によせる興福寺の思いを受けて実現。徳一が生きた時代の仏像をはじめ、国宝3件、国指定重要文化財8件を含む興福寺の寺宝の数々をご紹介します。

テーマ展「仏教美術ことはじめ お釈迦さまの美術」

ARTLOGUE 編集部2019/04/12(金) - 02:31 に投稿
難解なイメージのある仏教美術について、わかりやすい解説を交えながら尊像ごとに紹介するシリーズ企画。1回目となる今回は「釈迦如来」を取り上げます。 仏教の開祖である釈迦は紀元前5世紀頃に実在した人物とされ、釈迦が説いた教えは仏教として今も広く信仰されています。誕生から涅槃までの80年間にわたる釈迦の生涯は「仏伝」といわれ、多くの経典に記されて美術の主題としても取り上げられました。仏教美術の基本ともいえる釈迦如来の造形を若狭に伝来する文化財から紹介します。 【主な展示作品】 ・銅造誕生釈迦仏立像(小浜市・洞源寺蔵)※初公開 ・木造釈迦如来坐像(若狭町・慈眼寺蔵) ・紙本著色出山釈迦図(小浜市・雲外寺蔵)※初公開 ・絹本著色釈迦三尊像(小浜市・長泉寺蔵)※初公開 ・絹本著色弥勒菩薩像(小浜市・萬徳寺蔵/重要文化財)※前期のみ ・絹本著色仏涅槃図(小浜市・谷田寺蔵/福井県指定文化財)※後期のみ ※前期(4/18~5/10)と後期(5/11~6/2)で一部の資料を入れ替えます

リニューアル3周年記念名品展 第1部 国宝「紅白梅図屏風」

ARTLOGUE 編集部2019/01/30(水) - 02:36 に投稿

MОA美術館では、国宝「紅白梅図屏風」をはじめとする当館コレクションから精選した所蔵名品展を開催いたします。 国宝「紅白梅図屏風」は、江戸時代中期の絵師、尾形光琳の最晩年期の一大傑作であり、日本美術を代表する作品です。 対立して勇姿を競う紅白の梅、判を押したかのように線描きしない梅花の描き方や蕾の配列、樹幹に見られるたらし込みなど、優れた要素が結集し、画面に重厚なリズム感と洒落た装飾性を与えています。 中央の川は静かに流れ、光琳独特の絶妙な筆致により渦まく水文が観るひとの目を引き付け、さらに末広がりの川の面が絵に存在感を与えています。 この流水文の絵画表現は、近年の科学調査により、銀箔地に水文をマスキングし、露出した銀箔を黒色に硫化変色させるという極めて類のない工芸的な手法である事が判明しました。 呉服商「雁金屋」の御曹司だった光琳は染色技法に詳しく、本作品の金銀地に対して防染技術の試みを垣間見せる大変興味深い作例です。 本展覧会では、この他に京焼の大成者・野々村仁清作 国宝「色絵藤花文茶壺」、奈良から室町期までの古筆名蹟の集大成といえる国宝 手鑑「翰墨城」と、所有する国宝3点全てをご覧いただきます。

国宝の殿堂 藤田美術館展-曜変天目茶碗と仏教美術のきらめき-

ARTLOGUE 編集部2019/01/23(水) - 02:34 に投稿
本展覧会は、2022年春のリニューアルオープンに向けて、現在休館している藤田美術館の国宝9件、重要文化財約50件を含むコレクションの全貌を奈良国立博物館新館の全展示室を使って紹介するかつてない規模の展示となります。 展覧会開催に際して総合的な学術調査も行い、その成果も紹介します。 世界に3碗しか現存しないといわれている国宝の「曜変天目茶碗」をはじめ、「玄奘三蔵絵」や「仏功徳蒔絵経箱」など奈良ゆかりの仏教美術を中心に、館外初公開を含む多彩なコレクションを通じ、膨大な私財を投じて文化財の保護に尽力した藤田傳三郎らの功績にも光を当てていきます。

特別展「京都・醍醐寺 ー 真言密教の宇宙 ー」

ARTLOGUE 編集部2018/12/11(火) - 13:06 に投稿
京都市の南東に位置する醍醐寺は、千百年以上の歴史を持つ真言密教の名刹です。 その歴史は、平安時代・貞観16年(874年)、理源大師聖宝(832~909)が醍醐味の水が湧き出るという笠取山に草庵を結んだことに始まります。 開創以来、人々の願いをかなえる祈祷や修法といった実践を重視する寺として発展し、ときの権力者たちの篤い信仰を集めてきました。 こうした歴史を物語るように、醍醜寺には数多くの仏像や仏画、経典類が伝わっています。 本展では、密教美術の宝庫ともいえる醍醐寺から、薬師堂本尊である薬師如来および両脇侍像(国宝)をはじめ国宝・重要文化財を多数含む珠玉の仏教美術をご紹介いたします。 加えて、豊臣秀吉による「醍醐の花見」ゆかりの品々や俵屋宗達らの華やかな近世美術も見どころです。密教美術の頂点ともいえる名品の数々をご堪能ください。

特別展 「明恵の夢と高山寺」

ARTLOGUE 編集部2018/10/16(火) - 02:30 に投稿
2018年3月に開館した中之島香雪美術館で、初めての特別展を開催いたします。 京都市の北西にある高山寺の歴史は、鎌倉時代初頭に明恵上人(1173-1232)が後鳥羽院から栂尾の地を与えられた頃にはじまります。 その後、高山寺は明恵上人の存在とともにあり、現在もその遺徳は寺の隅々まで及んでいます。 本展では、魅力的なエ

ほとけをえがく、そしてうつす―台東区所蔵 法隆寺金堂・敦煌莫高窟壁画模写

ARTLOGUE 編集部2018/10/13(土) - 11:37 に投稿
台東区が所蔵する敦煌莫高窟壁画模写、および法隆寺金堂壁画模写は、東京藝術大学修了制作の一環として制作されたものです。近代以前より、模写は洋の東西を問わず、画家を目指す上でもっとも基本となるレッスンの一つとみなされてきました本展は、「仏教壁画」と「模写」という一見少し難しい、けれど奥深い二つのテーマを、台東区所蔵の敦煌莫高窟壁画、法隆寺金堂壁画を通し、紹介するものです。資料としてだけでなく作品として模写を見たとき、描く=写すことを通じて見えてくるものの探検に出かけてみましょう。