岩田壮平は1978年愛知県生まれ、3歳より14年間華道池坊に入門後、日本画を志し2002年金沢美術工芸大学大学院美術工芸研究科絵画専攻を修了。2008年、若手日本画家の登竜門とされる第7回菅楯彦大賞展大賞を受賞。さらに2015年には第6回東山魁夷記念日経日本画大賞展大賞を受賞し、今や若手としてではなく真の実力派として人気を博しています。
幼少より華に触れた知識と経験を糧としながらも常に新鮮な感覚でモチーフと対峙し、鮮烈で豊かな色彩表現で、日展を中心に個展・グループ展と精力的に作品を発表しています。
体液にも近い膠(にかわ)と岩絵具が交わる垂らし込みにより彩られていく鮮烈な画面は、単に「美しい」だけでなく、生命における明快かつ厳格な「生きるという行為」をドラスティックなまでにそしてエロティシズムをも感じさせる表現で観る者を釘付けにし、描かれた対象物(モチーフ)が、今まさに「生きているという事実」を「観賞する」という実感によって私たちに再認識させてくれます。
本展では、日本画という技法が、鮮烈さ、艶やかさ、儚さ、淑やかさをも内包し古来より培ってきた「しつらえとしての美」を六曲一隻の屏風、軸を交えた空間表現にて展観いたします。華の彩りの中に、美しさも醜さをも併せ持つ「生きる」という行為の一瞬の煌きを不立文字、言葉以上の響きで表現せしめる岩田壮平の世界観をご覧ください。
【会期・会場】
・東京展=2018年9月12日(水)~18日(火) 日本橋高島屋6階美術画廊
・大阪展=2018年10月31日(水)~11月6日(火) 大阪高島屋6階美術画廊
・京都展=2018年12月5日(水)~11日(火) 京都高島屋6階美術画廊
・横浜展=2018年12月19日(水)~25日(火) 横浜高島屋7階美術画廊
※各会場とも、最終日は午後4時にて閉場
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