能登地方の入り口に位置する羽咋市。その滝谷の地に壮麗な佇まいをみせるのが日蓮宗本山・妙成寺です。今から約七百年前鎌倉時代に日像上人を開山として建立され江戸時代には加賀藩前田家の保護を受けるなどして繁栄。北陸地方における日蓮宗の拠点として常に重要な位置を占め、現在も北陸の名刹として多くの人びとから信仰を受けるとともに、観光スポットとしても賑わっています。
さて長い歴史と伝統をほこる妙成寺には、数多くの優れた美術工芸品や史料が所蔵されています。それらは能登での法華信仰を物語る経典類や庇護者であった前田家ゆかりの品々、そして能登七尾出身で桃山時代に大活躍した絵師 ・長谷川等伯や「長谷川派」絵師による絵画など、実に多彩な顔ぶれか集います。
そして本年は、妙成寺のシンボルである「五重塔」が建立されてちょうど四百年という記念すべき年にあたります。元和四年(1618)に加賀藩第三代藩主・前田利常の生母寿福院の発願によって築かれた五重塔。その豪壮かつ優美な姿は寿福院の信仰心や前田家の財力を伝えるとともに「能登の文化」を象徴する存在ともいえるでしょう。
そこで本展では「妙成寺五重塔建立四百年」の記念として妙成寺が所蔵する貴重な美術工芸品や歴史史料などを中心に、他の能登地方ゆかりの文化財などを加えて計22点を紹介いたします。
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